最後の川歩き。(エース池内釣行記)
9月29日、今季ラストとなるトラウト釣行へ行ってきました。
気温は20℃、渓流の澄み切った空気、ウェーダー越しに伝わる水の冷たさからも秋の深まりを感じる。
今年最後の川歩き、一本一本の流れを噛み締めるようにラスト釣行はスタートした。
流石にシーズン終盤、人目に付き易い場所はどこも魚からの反応は薄い。
川が蛇行して道から外れたり、エントリーにてこずる様なポイントに入ると直ぐに反応が返ってきた。
ハイシーズンであればなんとも思わないこんな可愛いサイズでも、秋の魚は別格。
小さな体もしっかり秋色に染まっていて一尾一尾、見とれる様に写真に収めていく。
支流を夢中になって遡上していき気が付けば頂上付近。
分水嶺に差し掛かり別の支流へ移動した。
ひと際透明度の高い、里川の雰囲気が癒される支流では艶やかなヤマメが遊んでくれた。
パーマークのコントラストもくっきり、どのヒレもピンッと張りがあり傷ひとつ無い綺麗な魚に見惚れる。
少し釣り上がると反応がパタッとなくなったので遅めの昼食を取りながら夕方に入る川を模索する。
入口から薄暗くひとりでは心細く今まで入渓を躊躇っていた支流に入る事に。
いざ入ってみると入口の薄暗い区間は直ぐに終わり、木々の隙間から日が差して奥は思ったより明るかった。
ここの支流は他より2℃ほど水温が低い。
赤い差し色が入った綺麗なヤマメが秋の付き場から飛び出してきた。
じっくりと1kmほど遡上してみましたがこの後、一尾のヤマメを追加して薄暗くなってきたので終了。
帰り道に本流の気になる場所を数箇所摘みながら打っていく。
渓流ロッドでは心細い様な流れで大き目のミノーをターンさせた瞬間にドンッ!と何かがバイト。
そのままロッドを起こす事ができずに魚体に巻かれラインブレイク。。
正体不明の衝撃にしばらく手の震えが収まらず、その後少し粘ってみるもその一発限りでした。
最後は本流上流部で夕暮れの中、上流から何かがドンブラコと流れてきた。
一瞬何かの木の実?と思いましたが独特なシルエットにすぐ気が付きました。
この時期にしてはかなり珍しいカブト虫の雌!
カブト・クワガタ好きな自分に渓流の神様が勘違いしてラストにカブト虫をプレゼントしてくれたのかもしれませんね。笑
このカブト虫を近くのナラの木にそっと返して今シーズンの釣りは終了。
最後も綺麗な川で気持ちよく釣りが出来た事に感謝しつつ収竿。
今年も早春のサクラに始まり春から初夏はサツキ、その後は渓流と2017シーズンもあっという間に過ぎていきました。
大きな怪我やトラブルも無くシーズンを過ごせた事に感謝します。
年が変わればシーズン開幕は意外と早く訪れます、2018シーズンも先ずは早春のサクラマス!
トラウトアングラーの皆さん、一年お疲れ様でした!来シーズンも一緒に夢を追いかけて川に立ちましょう!