2020年 渓流ラスト釣行(スタッフ増田釣行記)
9月30日、今日をもって今年の渓流は、ほとんどの地域で禁漁を迎えます。
今年は新型コロナウィルスの影響があり、解禁からのシーズン序盤は県外へのサクラマス釣行は行きづらい状況になり、始動したのが5月の地元太田川でのサツキマスからとなりました。
例年より短いトラウトシーズンとなり、いつも短く感じる遊漁期間がより一層早く過ぎてしまいました。
そんな中、迎えた渓流釣行最終日。
その3日前も休みだったので川へ向かったのですが、前日から降った雨の量が多く、増水と濁りで釣果無しで昼過ぎには撤退となりました。
最終日当日は、前日に程よい雨が降り、川に着いてみると増水は落ち着き、濁りもほとんどなく、なかなか良い状況となりました。
しかし、毎週のように通っていたので、行きたい川がなくなり少しモチベーションが落ち気味…。
毎年のパターンだと、大きな魚を見た川を巡っていくプランになるのですが、モチベーションを上げるために、最終日にも関わらず今まで行ったことのない区間を回ってみることにしました。
目星のポイントの前に気になるポイントがあったので、少しやってみようと車を止めて着替えていると、上流に向かう2台の車が。
もしやと思いましたが、川から上がりそのポイントに向かうと、先ほど見た2台の車が停まっていて既に川に入っている様子。
出鼻を挫かれ、嫌な流れの中で次に向かったのは本流でした。
渓相も良く、初めてのポイントで新鮮な気持ちで釣りをしていると、なかなか良さそうなサイズの魚が「ギラッ!」と魚体を光らせて反応してくれたのですがフッキングミス。
ただ、魚がいることが分かったので来シーズンの収穫になりました。
そこからは支流を開拓。
あまり良くなさそうだなと思っていたポイントだったのですが、予想通りあまり良くなかったです。笑
かなりハードな藪漕ぎの割に、魚からの反応は1度だけ。
あまり大きくなかったですが、婚姻色が出ているように見えたので釣れなかったのは残念でした。
昼食休憩をして、次の支流へ向かいます。
ところがそこでアクシデントが発生。
少し深く川の中に入ったところで、ウェーダーの中に冷たい感触が…。
先ほどの支流でハードな藪漕ぎをした際にウェーダーが裂けてしまったようで、水が入って来ていました…。
股下の部分。藪漕ぎの際に嫌な感触はあったんですが…。今年買ったばかりだったのに…。
ただ、今日はシーズン最終日。
このままでは終われないので裂けたウェーダーで遡行を継続します。
すると、いきなり大場所が現れました。
S字に曲がった流れの頭が岩盤にぶつかり、その下流は水深が2mくらいに掘れた深いプールのようになったポイント。
アピール力と飛距離を考え、ミノーを5cmから6cmのものに交換。
瀬頭にキャストして、流れに乗せながら深みへ送り込みます。
1投目では反応無し。
2投目、少しレンジを下げて、強めのトゥイッチでアピールすると「ドスン!」とロッドに重みが乗りました。
フックを外そうとトラウト特有のローリングで抵抗されましたが、ロッドを下げて水面で暴れられないように注意しながら魚を寄せネットイン。
ネットに収まった魚体を見ると大きくて太い。
ミノーのベリーフックにがっぷり食いついてくれました。
Lure:ティモン(ジャッカル) 流芯 63HW
35cmを少し超える尺ヤマメ、まだ婚姻色は出ていませんでした。
シーズン最終釣行でウェーダーが破れ、さすがに川の神様も哀れに思ったのか、この川に入渓して間もなくハイライトを迎えました。
この魚をリリース後、同じポイントにキャストしてみると色付いた魚のチェイスがありましたが、2投目以降は反応がなく釣ることはできませんでした。
このあとも釣り上がり、ウェーダーに水が溜まると脱いで逆さにして水抜き、というのを3度くらいして、そんな感じなので数匹綺麗なヤマメが釣れてくれましたが写真を撮る余裕もなく、切りが良いところで退渓。
まだ川の続きはあり、行きたい気持ちはありましたが、尺ヤマメが釣れてくれたし、15℃くらいの水で下半身ずぶ濡れで風邪を引きそうなのでここで終了としました。
履き倒したシューズも限界を迎えていました…。
来シーズンはシューズもウェーダーも予備を持って行こうと思います。
9月に入ってから、車のタイヤのパンク、ウェーダーが裂けたりとトラブルがいろいろありましたが、最終日にポイントの開拓という選択が功を奏し、良い釣果に恵まれ、無事に(?)シーズンを閉じることができました。
まだまだ良いポイントがあることが分かりましたし、来シーズンは行った事のない川の開拓も楽しみです。
10月からはソルトの釣りを楽しみつつ、来シーズンの渓流解禁を待とうと思います。