2021年サツキマス開幕!(ゲーリー重森釣行記)
道路脇のツツジの花が咲き始めた。
今年もあの魚が太田川に戻ってくる頃だ。
その魚の名はサツキマス。
簡単に言うと、アマゴが海に下り、再び戻ってきた魚の事。
普通のアマゴと違い、個体数が極端に少ない+エサを捕食しないので釣るのは一苦労。
釣行したのは4月15日。
前々日に雨が降り、水位も少し上昇。そして大潮後で魚が遡上している可能性がある。
そして何より、本店の小田さんがそれらしい魚をバラしたという事前情報。
朝一はまだ寒いので日が昇った日中が狙い目と判断し、ゆっくり目に出発。
最初に入ったポイントは去年と地形が変わっているので大まかにポイントをチェックしながら、細かいピンを打っていく。
1か所目はニゴイが釣れただけで、本命らしい反応はない。
まだ15日だし、いくらなんでも早いと思い、今回は各ポイントチェックをかねてすぐに次のポイントへ移動する事に。
次のポイントは去年と地形も変わっていない。
流れが速いのでMDタイプのルアーで表層より一枚下のレンジを探る。
細かくコースを変え、アクションを変えて魚を誘う。
数投後、駆け上がりまでアクションをつけていると後ろからグリーンとも、ブルーともグレーとも何とも言えない色の魚がチェイス。
白で縁取られた黒い胸鰭をピンと張り、ルアーの後ろを右往左往しながらチェイスしているのは紛れもなくサツキマス!
あまりにも自分との距離が近いのでリトリーブを止め、魚をUターンさせて元の場所へ戻す。
戻った場所へルアーを長く留めておくために少し立ち位置を上流へ移動し、再開。
ルアーもMDだと入りすぎるのでショートリップに変更し送り込む。
誘いを入れながら、引いてくると数匹のサツキマスが猛チェイス!!
どれか食え!!と思いながら細かく誘いを入れると中の1匹がガッツリとルアーを咥えた!
瞬時にフッキングし、ロッドを寝かせてラインテンションが抜けないようにファイト。
強烈なローリングと突っ込みをかわし、足元まで寄せて一気にネットイン。
よっしゃ~!!!
つい独り言が出たが、釣り人なら分かってくれる人も多いはず。
シーズン一発目からナイスサイズのサツキマス。
自分と魚を落ち着かせるためにシンドラー ライブバッグLに入れて水中に沈めておく。
そしてすぐに同じように打ってみたものの、先程より水位が上昇していて、群れは一気に遡上してしまったようで反応がない。
ここで釣りは終了。
時間も限られているので写真撮影用のイケスを作り、しばし撮影に付き合ってもらう事に。
43cm。オス。今年も出会えた太田川のサツキマス。
神戸大学のサツキマスの調査の手伝いをしているため、検体サンプルを採取。
撮影、サンプル採取後、しっかりと子孫を残してもらうためにリリース。
この日はこれにて完結!!
太田川のサツキマス、これから面白くなりそうです!!
河川内でのサツキマス釣りに関して注意事項があります。
・遊漁券が必要です。(禁漁区、立禁エリアもあり、マップで要確認。)
・本流での釣りは基本的に釣り下りです。先行者の下流側に入るのは禁物。
釣り下れない場合は先行者の方に声を掛けてからにしましょう。
・駐車スペースに注意。路上駐車やスロープのゲート付近への駐車は禁物。
・アイドリングや大声を出さないようにしましょう。
以上が必ず守って頂きたい事項です。
そして個人的には河原で会った人には挨拶するようにしてもらえればと思います。
アングラー同志はもちろん、散歩中の方やジョギング中の方でも挨拶すればお互い気分は良いはず。
あと、近年河川敷で鹿に遭遇する事が増えています。鹿のいる草むらは高確率でマダニがくっついてくるので着替える時や車に乗る時は要注意です!