山陰ショアロックフィッシュ紀行 其ノ14「アコウ爆釣&アイナメ」(バンダナ釣行記)
バンダナです。
ワタシの周囲では気温の低下と共に「メバル」にシフトする人間が増えております。
お店のお客様も瀬戸内・山陰を問わずメバルモードに移行する方が急増中です!!
パゴスでもメバル用プラグ「ジップベイツ・リッジ35SS/Fパゴスオリカラ2011」やアジング用としてフルモデルチェンジしたリーズナブルロッド「ガレオン・ロックブレードイレブン」等をはじめとしたメバル・アジ用品が続々と入荷しておりお店自体もメバルモードに移行しております♪
リッジ35SS/Fパゴスオリカラですが我々の予想をはるかに超えるセールスとなっておりこの状態ですと年内で完売する公算が高くなってきました。
プラッギングのハイシーズンともいえる2~4月には入手不可となっている可能性が非常に高いので気になる方は今の内に!!
また、ロックブレードイレブンもお陰さまで好調セールスを記録しております♪
こちらも「73」が残りわずかとなっております(610は入荷数が多い分、在庫数にも余裕がございます)
メバルアングラー様からの指摘では「アジよりもメバルに良さそう」という嬉しいお言葉も頂戴しております。
・・・元々は「ロック」だけにメバルを意識したロッドだったんですけどね♪
ワタシ個人としましてもこのハリとバットパワーはメバルゲームにうってつけだと感じております。
アジングのみならずメバリングにも「ロックブレード・イレブン」を是非!!
どの商品にも言える事ですが「欲しい時に無い」というのが業界の常ですので先手先手で入手して下さい!!
ワタシも当然ながらメバルゲームを強く意識しておりますが、まだまだ山陰アコウにも目が向いておりまする。
先月、一緒に「月刊釣り画報さん」の取材をさせて頂いた「Rock氏」もそのお一人。
ワタシと違って公私共に忙しい身でありながら11月12日は身体が空くとの事で久しぶりに一緒に山陰に行く事と相成りました。
「暗い内から出てメバルをチェック、その後アコウを狙うか?」
「先にアコウを狙って夕マズメにメバルをチェックするか?」
話し合った結果、「アコウをはじめとしたロックフィッシュの毒気が抜けきらない我々」は後者を選択♪
12日午前5時に広島を出発してすっかり夜が明けた頃に浜田にIN。
せっせと準備して狙いの地磯に向け進軍開始!
15分程度で地磯に到着。
地磯では既に底カゴ仕掛けを振っている方や石鯛を狙っている方などパッと見だけでも5名はおられますわ。
地磯全体ではまだアングラーさんがおられるのは間違いないでしょう。
ワタシが入りたかったスポットは丁度誰もおられなかったので迷わずそこにINしてからゲームスタート。
基本的にちょっとでも波っ気があればあっという間にサラシ場になる場所ですがこの日は超が付くほどのベタ凪♪
まるで初めて入釣してランカーアコウを捕獲した日のように・・・
山陰エリアでのロックフィッシュゲームは基本的に↑のように目に見えるストラクチャーがほとんど無い状況でのゲームが主体でござる。
こういったエリアの場合は「いかに広範囲をチェックできるか?」が釣果に大きく影響しまする。
「アコウ=ベイトタックル」の図式を思い浮かべるアングラーさんも非常に多いですが、ワタシが展開する山陰アコウゲームではベイトタックルは全くといっていいレベルで必要ありませぬ。
パワーよりも常に安定した飛距離を優先した結果です。
また、水深のあるエリアをチョイスしているのでフリーに落とせるスピニングのほうがストレスがありません(ワタシの感覚でね)
・・・実際に同行して頂いたアングラーのほぼ全てが山陰アコウ狙いに関してはベイトタックルよりスピニングタックルが良いという判断をされておられまする。
Rock氏も山陰アコウ狙いに関してはベイトタックルからスピニングタックルに持ち替えられた一人。
因みに今回はおNEWのロッドを携えて釣行されておられまする♪
かなり離れているとはいえ、左右にウキが浮いている状況でしたのでキャスト範囲は意外と狭くRock氏と並んでキャストするような状況。
「この沖合いには隆起したストラクチャーがあって・・・」と自分が把握している範囲での情報を氏に伝えた後はそれぞれが思い描くゲームを展開。
その1投目のスイミングで「ゴンっ!!」
反射的にアワセを入れ、その重量感とエモノの抵抗からグッドサイズと即座に判断、ロッドもフルに使ったリフティングを開始。
グッドサイズになると沖合いで浮き上がる事はまず無く手前までボトムを這うように寄ってくる事が大半を占めまする。
この時もそうでした。
少し沖のブレイクでヒットしたエモノでしたのでファイトタイムは短いものでしたがいきなりのヒットに心臓はバクバクです♪
そして海面に現れるオレンジ色の魚体・・・
チラ見でも分かるグッドサイズのアコウですわ・・・
躊躇の無いブチ抜きでフィニッシュ!!
ファーストキャッチは40cmを少し切れるグッドサイズのアコウ♪
いきなりこのサイズですか・・・
ヒットワームはワタシの超フェイバリットとなった「フィッシュアロー・フラッシュJシャッド3インチ」
シンカーは言うまでも無く「ダミキジャパン・スリンヘッド」でございまする♪
今現在は「フラッシュJシリーズとスリンヘッドだけあればOK」と思ってしまうほどに溺愛、そして結果を出し続けているコンビでございまする。
フックは「カルティバ・岩礁メガトンロック」の1/0サイズがお気に入り。
スリンヘッドには当然のように「ブレードチューン」が施してあります。
ここでちょっとブレイク。
前々から四苦八苦していたスリンヘッドへのブレード用アイの設置につきましてはある程度の答えが見えておりまする。
現在はホームセンターで購入したピンバイスとドリル(1.5~2mm)でスリンヘッドの後ろに穴を開け、エポキシ系接着剤を充填。
そこにアイを形成したステン線を差し込んで固まったら完成・・・という手法を採用。
ステン線は差し込む部分を折り曲げて抜け難くしておりまする。
「ピンバイスより電動ドリルの方が早いんぢゃないの?」と思われるかもですが、ピンバイスのほうが「安全に・楽に・確実に」穴を開けれます♪
今回、2ケタを超えるアコウを捕獲する事が出来ましたがその大多数がブレードチューンを施したスリンヘッドに対してのヒット。
「ブレードが釣果に与える影響の大きさ」を改めて実感した日でもありました。
エギのダートがイカの捕食スイッチをONにするようにブレードのキラメキ(波動かも?)がロックフィッシュの捕食スイッチを入れてしまうのでは・・・と勝手に推測しております。
ブレードの形状やカラーが及ぼす影響についてはまだまだ検証が必要な状況。
今は「その時の気分」で使い分けております♪
不確定要素が多いですが「ブレードチューン」はワタシにとって山陰アコウゲームには絶対に欠かせないモノとなっております!!
いきなりのヒットにテンションは否が応にも高まりキャストする手にも力が入ります♪
しかし、アクション自体は「スモール&スロー」を常に意識しながら・・・
「バンダナはどういったアクションをしているのか?」につきましてはコチラの動画で確認して下さいませ♪
今までの経験上、大きすぎるロッドワークはかえってマイナスに作用しがちです。
ロッドワークはリズムを取る為のもので出来るだけ小さく、スローに誘うような意識をすれば良いと「思います」
また、ロッドは常に立てた状態をキープしている点にも注目です。
・・・釣りが終わった後、肩がコチコチになってしまいますが意識せずともロッドを常に立てたゲームを展開しております。
んで、動画でも説明しておりますがバイトがあった時は「聞いてからアワセる」のが基本。
ただし、それは「フォールバイト」や「ボトム着底時のバイト」に対しての事と言えるかもです。
スイミング中のバイトは大きく出る事が多く、必然的に電撃アワセ(びっくりアワセとも言う)になりがちですが、スイミングで喰ってくる個体は活性が非常に高い場合が多く電撃アワセでもフッキングする確立は非常に高いです。
また、サイズが小型でも活性が高い分、非常にナイスなファイトをしてくれます♪
このアコウ君もそうでした♪
5回目のロッドワークで「ガツっ」と喰ってきた個体。
バイトが強烈です!
さあ、ここからは時系列がメチャクチャです。
・・・それだけエキサイトした時間が続いたってコトで・・・♪
ほい♪
ほほい♪
ほほほーい♪
釣り画報の取材時と同等、それ以上のバイトラッシュ・・・
その全てがアコウ・・・
「数の島根半島エリア」「サイズの浜田エリア」と勝手に解釈していたのですがその概念はあっという間にぶっ飛んでます。
Rock氏もエリアの把握が完了した途端に連発!!
「ロッド入魂」もバッチリ完了!!
次々と送られてくるアコウからのシグナル。
ワタシはこういった状況を「神様降臨状態」と表現しておりますが正に神懸かり的な状況です♪
こうなるとミニマムサイズは「キープするか否か?」の逡巡すら浮かぶ事無くリリース。
しかしながらボトムからリフトアップしてくるので浮き袋が膨張している固体も多く今後は完璧なエアー抜きをする必要性を感じております・・・
そして「明らかに違う質」のヒットも・・・
浮きながら寄る、ではなく潜水艦のように底を這いながら寄ってくるような強い重量感と強烈な抵抗・・・
この日の最大は40cm
50cmをランカーとするのであればまだまだのサイズと言えますが個人的に「ショアのデイゲームで獲る」という行為に価値観を見出しております。
それにしても「スリンヘッド+フラッシュJシャッド」の組み合わせは最強過ぎですわ。
結局二人とも他のワームにほとんど手を付けてないし・・・
「秋はベイトフィッシュに付く」というのはほぼ間違いないかなと・・・
スリンヘッドやフラッシュJのカラーに関してはローテーションによる一定の効果が体感出来ました。
ある程度チェックしてバイトが遠のいたスポットに色を替えてキャストすると再びバイトが出る・・・といった状況に何度も遭遇。
お気に入りの色を固執して使うのも良い方法ですが、たまには色を替えてみるのも良いかもです♪
そしてまたもや「異なる質」のバイト&ファイト!
ボトムを這うようにして寄って来た為、手前のブレイクラインにエモノが突っ込みロック。
PEラインは1.5号、ショックリーダーは25lbを使用しておりPEが岩に当たればブレイクする危険性はあるもののリーダーであれば即ブレイクする事はありません。
(強引にリフトアップしようとすればブレイクしますが・・・)
今回はリーダーが水面から出た状態でのロック。
ラインテンションを緩め、魚が動くのを待ち、動き出すと同時にリフトアップ再開。
そして海面に浮かび上がってきたのはこの日2本目の40サイズ。
・・・もう言う事はありませぬ・・・
不用意に顎を持つと鋭い歯により指が傷ついてしまいますがワタシにとってそれは勲章。
帰宅してからフロに入った時、指先が沁みても嬉しく思ってしまうマゾなヤツでございます♪
バンダナ的視点ですが「メバルは25cmを越える頃から別の個体になり(見え)、尺モメになると更に別の個体になる(見える)」のですが、アコウは35cmを超えるあたりから別の個体に変わります・・・
そして45cmを超えると更に別の個体に変化。
ランカーと呼ぶにふさわしい風貌になります。
この日の潮止まりはPM12:30。
それと符合するかのようにバイトは激減。
正午までに二人がキャッチしたアコウはリリースした個体を含め2ケタ超え。
ワタシが持参したストリンガーに掛かりきらなくなりRock氏のストリンガーも使用。
バイト激減を機に撤収を考えましたが潮が動き始める瞬間もチェックしてみたくなり小休止。
PM1:00を過ぎる頃にゲーム再開。
エサ師の方も半数以上が納竿され、地磯にはワタシ達と2名の石鯛師の方がおられるのみ。
広くなったエリアを広範囲に探っていきます。
そしてスイミング中にバイト!!
やたらめったら暴れるエモノ、どう考えてもアコウとは思えませぬ・・・
そうしてる内に水面に現れた茶色の個体。
脳内クエスチョンマークになりながらも抜き上げランディングしてやっと正体が判明。
「アイナメ」
クジメサイズの小さい固体は何度か釣った事はあるんだけどグッドサイズのアイナメは初めてですわ♪
こういった予期せぬ嬉しい来客があるのもこのゲームの楽しみの一つです♪
その後は各々1匹ずつアコウを捕獲してPM2:00にゲームエンド。
「夏の魚」の印象が強いアコウですが水温が低下する一方の秋でも十分に狙える事が分かりました。
それがシーズン最高の結果でしたので「とても終盤とは思えない」というのが二人の一致した見解。
ともすれば「一体いつまで狙って獲れるのか?」が気になりますわ。
中国山地に初雪がチラつく時期になってもこのオレンジ色の魚体が山陰のショアから高確率で狙えるような気がしてきた・・・
山陰エリアでは既にメバルゲームが始まっており釣友のセトコージさんからも良い情報がもたらされております。
彼はアコウモードからメバルモードに完全移行したみたいで「ほっといても」メバルゲームに行ってるだろーからしばらくは彼に任せておくのも良いかも♪
ワタシもこれからはメバルモードに移行しつつも海の状況次第ではもうしばしロックフィッシュを狙ってみようかと考えておりまする。
未知の部分がまだまだ多いゲームだけに楽しみもまだまだ残っております!
また、今時期に浜田の沖波止で時折釣れている「クエ」も何とかキャッチしたいしね♪
Rock氏、お疲れ様でした!!
また「山陰ショアロックフィッシュ紀行」にお付き合い下さい♪
因みに夕マズメからお互いにチェックしたいエリアを2つずつ出し合ってメバルチェックをしたんですが何事も無かったのはココだけの話・・・
さて、次はドコに行こうか???