山陰ショアロックフィッシュ紀行・其ノ3「2012年春・アコウ」(バンダナ釣行記)
バンダナです。
19日の昼過ぎより山陰入りしておりました。
早く行くつもりでしたが用事を片した後に下道から山陰入りしたんで日本海に到着したのが午後3時過ぎ。
・・・なんだか中途半端な時間になっておりまする・・・
今回「も」メインターゲットは根魚達。
先ずは初チェックとなる新規エリアへのルート・駐車スペース等の確認からスタート。
ついでに海の状態をみたら超ベタ凪ですわ♪
「このまま釣りを開始しようか?」と思ったものの中途半端なカンジで夕刻を迎えそうなので翌日にお預けして進路を三隅方面に・・・
予めプランを立ててたワケではありませんが何となく「火電波止の夜の部でアジを狙ってみよう」とゆー気持ちになっておりまして。
船長に連絡をとったら「状況は良くない」とのコト。
「釣れないのもネタ」なんで取り敢えず渡してもらう事に。
因みに船長も釣友のセトコージさんも「エギングタックルを忘れずに!!」だって。
一応車にはエギングタックルは積んでるのでそれもひっ掴んで午後6時にいざ沖波止へ!!
結果から申しますとエギングではいきなりグッドサイズのアオリが5~6ハイワラワラ寄って来てエギを触ったんだけど焦ってアワセたらすっぽ抜け。
スミをプッと吐いて全てが逃走・・・以来、何事もありませんでした・・・
・・・波止の根本のウィードエリアが産卵床になっておりアオリはその辺をウロウロしてますので誰か仇を討って下され。
アジに関しては1番には皆無でした・・・
・・・8番におられた方は数は少ないながらも30cmまでのアジを確保しておられました。
踏んだり蹴ったり状態ですが唯一楽しませてくれたのは
ミニカサゴラッシュ♪
前回、沖波止に渡った時も入れ食い状態でしたがそれは今回も同様。
前回も数匹唐揚げ用として持って帰ったら非常に美味しかったので今回もお土産用としてせっせと捕獲。
この場合、「いかに小さいサイズを獲るか?」が課題。
(唐揚げにして頭からバリバリ喰う為っす)
15cmに迫る「大型」は全てリリース(笑)して10cm台をキープ。
こういった書き方をすると「酷い」と思う方がおられるのは想像に難くないので「食べる分だけ少数キープ」を強調させて頂きます。
また、フックをバーブレスにするとか飲まれないようバイトに集中して口掛けさせるとか、リリースする個体は出来るだけ触らずに即リリースする等の最低限の配慮は必須です。
・・・大きいサイズは大きいサイズで「大きくなるまで何年もかかるのに・・・」と言われるんですけどね・・・
尚、ウィード絡みのエリアにつき「スリンヘッド+オフセットフック」が非常に効果的!
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メバルタックル使用なのでスリンヘッドは大体3.5gか5gをメインに使用。
オフセットフックは刺さり重視であれば「ノガレス・インチフック」を、強度重視なら「がまかつ・ワーム300」をそれぞれオススメいたします。
スリンヘッドとオフセットフックの接続は交換が非常に簡単な「がまかつ・音速ミニスナップ」が超オススメ!!
アコウ狙いの際には「音速パワースナップL」を使っておりますがホント便利なので重宝しております♪
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今回はミニスナップの最小サイズである#0を使用。
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ワームは・・・ぶっちゃけサイズさえ合えば何でも釣れます♪
今回は「オフト・クローンクロー」「バークレイ・アトミックパルスチューブ」をメインに使用。
・・・最近入荷した「バークレイ・インチホッグ(スモールバッグバージョン)」はGulp!アライブと同じワームなので超反則レベルで釣れるのは間違いないですね♪
居るのが分かってある程度パターンも見つかれば敢えてそのパターンを捨て、普段と異なるアプローチをしてみるのもいいかもです。
「誰でも簡単に釣れる」ゲームではありますが陽が完全に沈んで周囲が暗くなるとアタリは遠のくのが通例。
今回も同様で明るい内に確認したストラクチャーに対してタイトに攻めないと喰ってこない等ほんの少しだけシビアな面も・・・
そして数十匹のカサゴ君をキャッチ、その中からお土産用として10匹ほど厳選キープしてゲーム終了。
港に戻ってからは一旦浜田に戻り仮眠・・・といきたい所ですがちょっとだけメバルチェック。
楽にチェックできるエリアにはいってまずは「ラッキークラフト・シンゴスクリュー65」をキャスト。
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素早く周囲の状況を把握、あわよくばターゲットの活性をも上げてくれれれば・・・
そう思いながらの第1投目に「カツンっ!!」とバイト。
反射的にアワセたらエモノがドバドバッとエラ洗い・・・シーバスですわ。
その後もシーバスらしきバイトのみでエリアチェック終了。
良いカンジに眠くなったので仮眠をとる事に。
尚、海は最初にも述べましたが超が付くほどのベタ凪。
朝イチで新規エリアに入るか?それとも過去の実績エリアに入るか?で悩んだ末に先ずは過去の実績エリアからチェックする事に。
20日午前4時半過ぎに目を覚まし地磯にむけ進軍。
・・・朝飯喰ってないけど・・・まっいっか。
20日も風無しの超ベタ凪です♪
到着した時には4名の磯釣り師の方がおられました。
ワタシもせっせと準備してキャストを開始。
バイトはポツポツあるものの明らかに明らかに「カサゴ氏」とゆーシグナルばかり。
比較的広い磯ですが何度も通う内に実績のあるスポットは一部分に限定される事がほぼ判明。
それは磯釣り師の方が狙うスポットと同一でありウキは迷う事無くそのスポットに浮かんでおります。
当然ながら被せる事は出来ませんのでそのウキを眺めつつ周囲をチェック。
その後もカサゴ氏オンリーなので立ち位置を大きく変えてみる事に。
これが大正解♪
基本的に沖向きキャストなんですが足元から一気に深くなる感じだったのでやや岸よりを意識してキャスト。
これも正解♪
ボトム着底、アクションさせながらリールを4回ほどゆっくり巻きテンションフォール。
そのフォール中に「ドンっ!!」
反射的にフッキングに持ち込みファイト開始。
そのアタリの出かた、重量感、そして鋭くて強い突っ込みから瞬時に本命と確信。
常に強いテンションを掛けつつリールを巻いていきます。
「因みに心臓はバックバクです♪」
そして浮かび上がってきたオレンジ色の魚体・・・
磯際まで下りてハンドランディングでフィニッシュ!
今季初の山陰ショアアコウ捕獲♪
自分の思い描いてたストーリーではキャッチはもう少し後になる予定でしたが・・・♪
ワームは「イマカツ・ハドルスイマーリアルカラー3”」
ワームとしては高価な部類で入手も困難なワームですがそのリアルなフォルムとカラー、動きはバスのみならず多くのフィッシュイーター達に有効。
置いてるショップさんがあるかどうか分かりませんが見つけたら要ゲットです♪
因みにアコウ狙いであれば今回使った「3インチ」とワンサイズ上の「4インチ」がオススメっす。
ロッドは「バレーヒル・サイファリストHRX CPXS-83MH」
今回の捕獲劇においてフッキング&ファイトの最中にロッドに関する不安は皆無。
取扱いの際には自信を持ってオススメできそうですが取り敢えずまだ1匹なので今後も使い続けてまいりまする。
・・・今シーズン新調したこのロッドにもアコウの引きを味あわせる事が出来、嬉しさ倍増です♪
写真撮影、ストリンガーに繋いだ後、キャストを再開。
これまでの経験からグッドサイズがいるスポットにはまだ他のアコウがいる可能性は高い・・・
ワームを「Molix・RAシャッド3”」に交換して3投目、またしても「本命」と直感するバイト発生!!
サイズが小さい事も直ぐに分かりましたがドキドキしながら寄せていきます。
最後はブチ抜きでフィニッシュ!
サイズダウン・・・とはいえ非常に嬉しい1匹には変わりありませぬ。
また最初のアコウが「たまたま」「偶然」では無いコトの証明にもなる価値ある1匹。
「RAシャッド」も絶対釣れるであろうという「推測」から釣ったという「事実」に変化。
この点も非常に大きな意味を持つコトになります・・・
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スリンヘッドは21gをメインに使用しており、RAシャッドには岩礁メガトンロック1/0をセットしております。
そのままセットしたらフックポイントがボディから離れ気味になるのでプライヤーでちょっとだけフックを内側に曲げる調整を施しております。
「凪続き」という状況は山陰ショアロックフィッシュゲームでは重要なファクターであると自身の脳内で思考が固まりつつあります。
・・・それを踏まえると磯荒れの際には波穏やかな港湾部などでフォローが効くかも・・・と思ってたりして。
尚、スリンヘッドには「ブレードチューン」を施しております。
スリンヘッドの底部にピンバイス1.5mmで穴を開け、アイ加工したステン線0.9mmを差し込んでエポキシ接着剤で固定。
固まったらそのアイにブレードを装着してチューン完了!!
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現在、パゴスにはブレードチューン関連パーツを多数揃えておりますのでヨロシクです!!
その後は本命からのシグナルは途絶え、潮止まりを迎え、ムチャクチャ腹減ったのもあり午前9:30にゲームストップ。
一旦車に戻る事に。
空腹の極致にあるワタシ(ペットボトルは持参しております)
冗談半分、本気少々で「食うものは無ぇーか?」とキョロキョロしながら車まで戻っておりましたトコロ、
「ノイチゴ」ハケーン!!
それもよく見たら結構なってるし♪
「ノイチゴって今時期?」と思いつつもせっせと採って次々と口にポイ。
独特の甘酸っぱさが空腹を忘れさせてくれます♪
たまにはキョロキョロしてみるもんやな♪
車に戻り遅めの朝飯を喰らった後に、前日にルート確認した新規エリアのチェックをする事に。
そのエリアは切り立った岩場を降りた先にあります。
↑岩場を海沿いまでかなり降りた場所ですが、ここから転落しても楽勝でお釈迦様コース。
アクセスがやや困難なせいか周囲に見える釣り人はワタシを含めて6名。
磯竿を振っている方が4名でもう一人の方はウキの付いた仕掛けにアジを付けて投げてたんでほぼ間違いなくアオリ狙いです。
切り立った岩肌は一気に海中まで沈み込んでおり今シーズンにチェックした徒歩で行けるエリアの中で最もディープなエリアでござる。
岩には石鯛師や磯師の方が打ち込んだアンカーボルトやピトンの痕跡が多数ありディープを重視してるワタシにとって格好のエリアでした。
足元から一気に10mレベルで落ち込んでるとかがザラなエリア。
時間はもうすぐ正午を迎えます。
タイミング的にはあまり良いタイミングとは言い難いのですがエリア状況をチェックするのには全く問題はありませぬ。
荒れた時にはそれこそ凶悪な姿を見せる場所なのは間違いないですが今日は超ベタ凪。
「この日にチェックせずしていつチェックするの?」と言わんばかりの状況でござる♪
取り敢えず広くキャストして大体の水深とボトムのイメージを把握。
その最中にガンガンヒットするのはカサゴ氏。
飛び抜けたサイズは出ませんでしたがコンスタントにヒットし、サイズも比較的安定しており「あまり抜かれていない(釣られていない)」事も確認。
ボトムの状況も変化に富んでおりカウント9でボトム着底した数m隣ではカウント20でようやく着底・・・といったエリアも存在。
それでいてボトムが荒過ぎて根掛かり多発・・・という事もなくスムーズにボトムチェック&カサゴ氏捕獲を行なっておりまする。
「Molix・RAシャッド」がこのエリアでは大活躍!!
次々とカサゴ氏を捕獲。
一見海底までなだらかに続いている印象ですが偏光グラスを通した目には一気に落ち込むブレイクがはっきりと確認出来ております。
因みに「ディープ=良い」というワケではありません。
現に昨シーズンの島根半島釣行ではシャローエリアでのグッドサイズアコウ連発も経験しておりますので・・・
情報の乏しい山陰エリアでのショアロックフィッシュゲームにおいて周りを手当たり次第チェックしていたらキリがないのでまずは自分が「こうだ!」というエリアイメージを大まかに設定してそれに適合するエリアを選出・チェックする方法をとっております。
そして実際のチェックの中で少しずつイメージの軌道修正を行なっております。
その自分が考えるイメージの一つが「ディープ」ってコトです。
尚、この日(20日)だけでも相当な数のカサゴ氏を捕獲。
「カサゴ屋さん」が出来そうな勢いです♪
ですが、浮き袋が膨張し過ぎて潜る事が出来なくなった3匹を除いて全リリースしております。
だからそんなに「ふくれっ面」しないで♪
たっぷり時間を掛けて一定範囲のエリアをチェック。
エリア全体はかなり広大ですが隣の岩場に移動するだけでも強烈なアップダウンを要するので隣のチェックはまた後日。
今回チェックしたエリアも早朝等タイミングを改めて再チェックする必要アリです。
午後2時を過ぎた頃から風がやや強まりそれに伴いバイトは激減。
(時間的・プレッシャー的なものもありますがラインが風に流されてルアーの動きが不自然になりバイトも感知しにくくなったのも大きな要因)
「ラスト1投」で首尾よくカサゴ氏をキャッチ&リリースして午後3時の潮止まりと共に納竿。
ざっと丸1日釣りをしていた計算になりますが本命を捕獲し有望であろう新地エリアのチェックを行ない、それ相応のお土産もあるので非常に充実しております♪
「春の山陰ショアアコウは難しい」と仲間内から言われており自身もそうだと思っておりましたが今回の捕獲劇が大きな心境変化を起こしてくれました。
これまで通りに・・・いや、これからはより一層気合を入れて山陰に通いたいと思いまする♪
さて、次は何が起こるかな???