山陰ショアロックフィッシュ紀行・其ノ8「ビール瓶」(バンダナ釣行記)
バンダナです。
6月24日に山陰入りしておりました。
この日は先日の「Rock氏によるBigオニオコゼ捕獲劇」に次ぐ「今シーズン最も印象に残った捕獲ランキング・ベスト5」に入るであろう捕獲劇に遭遇しました♪
・・・まだ余韻が残ってたりして・・・♪
今回は、前日に確認した天気予報で昼前から雨が降るとのコトでしたので朝マズメから昼までチェックするプラン。
24日AM3時過ぎに広島を出発。
一部高速を使ってまずは浜田入り。
そこから今回チェックするエリアに向かいます。
途中の自販機でミヤマクワガタを見つけました♪
いつの間にかそんな時期になってたのね。
このトシになってもクワガタを見つけた時のワクワク感は衰えませぬ♪
今回チェックしたエリアは2009年7月に1度だけロックフィッシュ狙いで入ったエリア。
その時のブログはコチラ⇒ http://pagos.jp/?p=18834
その当時、釣友が青物狙いのショアジギですが楽勝50upのアコウを捕獲したのを聞いて入釣。
何とかミニアコウとカサゴ氏を捕獲したもののメタルジグでないと届かないエリアにしか大型はいないと「決めつけて」以来、足を運ばなくなったエリアでもあります。
あの時はベイトタックルでの入釣でしたが今はスピニングタックル。
飛距離の面から言えばより広く探る事が出来るセッティングになっております。
また、あの時はテキサスリグオンリーでコチコチボトムを探っておりお世辞にも手返しの良いゲーム展開と言えませんでした。
・・・が、今はスリンヘッドによるスイミングがメインなので手返しは非常に良いです。
また、沢山の経験によるノウハウも蓄積しておりそれを総動員すれば前回よりはもっとマシなゲームが出来るのでは?
そう考え、実に3年振りの入釣と相成ったワケでございます。
車を停め、地磯への山道を下ってゆきます。
山道の入り口はしっかりしてたものの先に進むにつれケモノ道っぽくなってきた・・・
「人が入ってないのか?それとも別の道があるのか?」
そう思いながら草木を掻き分けて進軍。
10分少々で地磯に到着。
3年前の記憶を呼び戻しつつも新たな気持ちでチェックを開始。
スピニングタックルによるフルキャストで以前より格段に広範囲を探る事が出来るようになりましたがキャスト出来る範囲の水深は思ったより浅目でした。
「水深何mか?」につきましては「21gスリンヘッドフリーフォールで13カウント」だったとお答えさせて頂きます。
扇状にキャストしたり立ち位置を変えつつキャストしても大体13カウントでボトム着底。
一定の水深でフラットな地形だと判断しておりまする。
根魚狙いではこういった変化の無い地形は「悪」と捉えがちになりますが、フラット地形に一ヶ所だけポツッと隆起した岩やウィードスポットがあればそこにエモノが着く事が多く「狙って」獲る事が可能となります。
今回もそういった僅かな起伏を捉えながらのゲーム展開。
しかし朝イチは反応皆無・・・
そこで背後から海に向かって伸びる大きなスリット周りをチェック。
ロングキャストよりも正確なキャストを要します。
そして明確なバイト!!
ファーストフィッシュはお約束のカサゴ氏。
この1匹が「釣れるのか?」という不安を一蹴♪
そのスリットを起点に周囲を細かくチェック。
スリット最深部でも明確なバイト!!
俗にいう「足元でのヒット」と言えるものですが抜かれてない(釣られてない)のかグーなサイズです♪
因みに岩の隙間に入る事に起因する根掛かりが多くその対策としてスリンヘッドは14gにチェンジしております。
スリンヘッドのブレードチューンはもはや「必須!!」であると断言させて頂きます!!
チューン方法はコチラ⇒ http://pagos.jp/?p=51906
一撃でワームがおシャカに・・・こんな事は日常茶飯事。
フラッシュJをはじめとしたリアルシャッド系のワームは比較的高価でありおサイフへのダメージは結構デカいです・・・
なので最近ではワームを補修して再使用しております。
ボンドは「スパイクイット・フィックスアルアー」というワーム補修用ボンドが非常に強力で使い勝手も良くせっせと補修を行なっております。
(パゴスでも本日(6/25)から取り扱いを始めておりますのでヨロシクです♪)
バイト自体はかなり単発。
細かく刻むようにトレースして1匹1匹を獲っていく・・・そんな展開です。
ただ、ヒットするとサイズは良く「本命か?」と何度もドキドキさせられました♪
これも良いサイズ♪
尚、シャローエリアらしい「茶色」のカサゴ氏ばかりヒットしてきます。
(水深が深いと赤色のカサゴ氏が多くなります)
そして一際重量感のあるエモノが!!
ドキドキしながら抜き上げたら・・・
「カサゴ氏 with あめふらし」
・・・・・。
紫色になったカサゴ氏共々海にお帰り頂きました・・・
その後も時折バイトがあるもののカサゴ氏からのものばかりでバイト数は減少の一途。
次々とエサ釣り師の方が来られたので移動もままならなくなってきました。
ただ、エサ釣り師の方々はワタシが入釣した場所とは違う場所から入釣されておられます。
それも悠々と。
「帰りはそっちから帰ってみよう」と思いつつ唯一空いていた岬の先端に移動。
左右のスリットは水深があるのですが岬先端から真っ直ぐ沖に向かっては水深が浅くなっております。
エサ釣りだと根掛かり多発地帯になるので誰も入らなかったみたいです。
その左右のブレイクを中心にチェックしておりカサゴ氏を何匹か追加。
ひとしきりスリットのチェックが終わりスリンヘッドを21gに戻して岬の先端からフルキャスト。
岬の先端部から緩やかに深くなっているようですが水深は浅目です。
ボトムにはウィードがチラホラあるようで1回だけですが「アマモ」も引っ掛かってきました。
「シャローよりもディープ」
それが山陰ショアでアコウを狙う際にワタシが常に留意している点。
ただ、昨シーズンの島根半島釣行ではシャローエリアで連発したコトもあり完全にスルーする事は出来ませぬ。
フルキャストしてボトム着底。
いつもの小さいロッドワークでのリーリングではボトムにゴツゴツ当たりまくるので大きめのロッドワークに修正。
回転数も通常3回程度なんですが5~7回とスイミングさせる距離を長くとります。
それでもワームが手前に来ると、(底を取り過ぎて)まともにアクション出来ないので回収する必要があります。
何度目かのキャストで「そろそろ回収かな?」と思いリールを巻いた瞬間に
「ドンっ!!」
バイトしたと同時にフッキングしたようで追いアワセを入れつつファイト。
「ゴンゴンゴンゴンっ」と竿を叩くような強烈なファイト。
明らかにアコウでもカサゴでもない・・・でも大型の魚であるのは間違いない・・・
先日、「ダツ星人」を釣ったのでそれかとも思ったんですが掛かったエモノはそれ以上に強い抵抗をみせております。
「青物」にしてもファイトがおかしい。
脳内???になりながらも寄せにかかります。
やり取りの最中、ワタシが今まで釣った魚で似たファイトをする魚が脳内に浮かんできた。
それは「マゴチ」
以前、フラットフィッシュにのめり込んでいた時に何度も味わったマゴチ特有のファイト、これが最も近いカンジ。
「磯場でマゴチ?」
でも、絶対にあり得ないとは言い切れません。
とにかくバラさぬようファイト。
水中に見えるストラクチャーを何とかかわしていよいよ魚体が見えてきました。
「やっぱりマゴチ・・・ぢゃないアイナメや!!」
今まで獲ったアイナメよりもはるかにデカく心臓バックバク。
でも、フックが上アゴを貫通してるのが見えたのでタモを手にする事無く岩場に抜きあげてフィニッシュ。
ヤベェ・・・デケェ・・・
特にお腹周りは丸太のようでパンパン。
自身のアイナメ記録を大幅に塗り替える会心の1匹!!
因みにサイズは45cmです。
大型アイナメの事を「ビール瓶」と言いますがこのサイズならビール瓶って言ってもいいですよね?
ヒットワームは「ダイワ・鮃狂ダックフィンシャッド」
大阪FSで展示してあったのを見てピンときてから数か月・・・某ショップさんに置いておられたのを見つけて即バイトしてしまいました。
ダックフィンシャッドはその名の通りカモ・アヒルの足ヒレに似たテールを持ったシャッド系ワーム。
鮃狂(フラットジャンキー)という名を冠しフラットフィッシュ狙いで作られたワームです。
正直なハナシ、そのフォルムやカラーに惹かれただけでして実際のアクションを見たら「アピールが強すぎる」と思ってしまいました。
確かにフラットフィッシュ狙いなら良さそうですが、ワタシが理想とする根魚狙いのシャッド系ワームは控えめなテールアクション。
アピール力の強いワームは「フグフグ男」を呼んでしまう場合が多く個人的には敬遠しがちなタイプと言えます。
「フィンの一部をカットしてアクションを抑えて使うならアリ」とも思いましたがそうしたら今使ってるシャッド系ワームと変わらないのでは・・・とも思ってみたり。
その鮃狂ダックフィンを今回はひとしきりフラッシュJシリーズを通してバイトが遠のいたスポットで「目先を変える」為にチョイス。
その2投目で「ドンっ!!」なワケでして・・・
今回の捕獲劇で短絡的ながらアピール力のあるシャッド系ワームの見方が変わってしまったかもです。
・・・この鮃狂ダックフィンシャッド、パゴスでは現在取り扱っておりませんが・・・
取り扱いしないワケにはいかなくなってきました。
ロッドはワタシの良き相棒となりつつある「バレーヒル・サイファリストHRX CPXS-83MH」
トルクフルな40upアコウとは全く異なる暴力的なファイトでしたが終始アングラー優位なやり取りが出来たのではないかと。
ラストの抜きでも躊躇するコトなく抜けており信頼性が一段と高まっております♪
・・・お蔭でもう一本(シマノ・ゲームタイプS)の出番が最近とんと無くなっておりまする。
ゲームエンドまでストリンガーに繋いでたんだけどその間にもアイナメ氏の体色は目まぐるしく変化。
ゴールドボディになった時はちょっと感動です♪
アイナメ氏を釣ったのは午前9時半頃。
天気は曇天ですが雨が降る気配は無いものの非常にムシ暑い状況です。
昼までゲームの予定でしたが予想外の捕獲劇と手持ちのペットボトルの残量が心細くなったので10時をメドに撤退する事に。
再びスリン+鮃狂ダックフィンをキャストしてボトムトレース。
そして最後を締めくくるに足るグッドサイズのカサゴ氏を捕獲してゲームエンド。
(因みにカサゴ氏は全リリースです)
帰りはエサ師の方達が入釣された道から帰ってみたのですが行きのヤブ漕ぎは何だったの?ってゆー位に快適な道でした(笑)
駐車スペースもありましたので今度入釣する際はこっちからINです♪
・・・因みに今回車を停めてた場所はかなり離れており再びヒーコラ言いながら車まで戻りましたとさ。
その後は寄り道しながらも浜田に戻り更に進路を東へ。
↑温泉津・櫛島周辺
どこかで竿を出そうかとも思ってましたが睡魔に襲われてテンションダウン。
この日は竿を出す事はありませんでした。
昼頃から東からの風が強くなっております。
帰りは仁摩から石見銀山の横を通り抜けて川本⇒大朝⇒豊平⇒広島がいつものコース。
ですが、久しく実家に帰ってない事もありアイナメ氏を持って実家にIN。
今回はアコウ捕獲ならずでしたがそれと同等、それ以上のエモノを捕獲する事が出来たのでホクホクです♪
・・・山陰通いが止められなくなる要因がまた一つ・・・
自身の山陰エリアでのアイナメ捕獲はまだ数匹レベルですが、捕獲したエリアの共通点にうっすらながら気付いたかもです。
今後は多少なりともそれを意識したゲームも展開してみよう。
狙って獲るにはまだまだ経験値が足りなさ過ぎですし絶対数も非常に少ないので非常に難しいとは思います。
・・・が再びロッドを曲げてくれる日が来る事を祈りつつキャストし続けたいと思います。
さて、次はドコに行こうか???