山陰ショアロックフィッシュ紀行・序章2「初アコウ」(バンダナ釣行記)

 2014年5月7日

バンダナです。

GW真っ最中の5月4日に山陰入りしておりました。
行き先は「島根半島・宇竜エリア」
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5月より再開された渡船を利用しての根魚ゲームです♪

昨年までは暑い時期(初夏以降)に渡船を利用するパターンでしたが、今シーズンは初めから渡船利用を含めた根魚探索をするつもりっす。
それはより一層広い世界を見る為のモノであり、さらなる開拓も目的としております。
もちろん自らの足を使った釣行も並行して行ないますけどね♪

広島出発が4日午前2時過ぎ。
三次までR54を走って三次東ICから松江道に乗ります。
三刀屋まで高速を使って三刀屋ICで下車。
そっから斐伊川の横を通って出雲入り。
大社港(大社築港)で氷を購入して県道29号線(大社日御碕線)を北上、宇竜漁港に至ります。
到着は午前5時頃だったと思います。

今回お世話になった渡船屋さんは「ごんげん丸(木村渡船)さん」
⇒  http://kimurasou.seesaa.net/
ごんげん丸さんは昨シーズンの根魚ゲームでもお世話になった渡船屋さんです♪
お隣には「中出(なかいで)渡船さん」も渡船業を営んでおられます。
宇竜エリアの渡船は10月から4月末までは停止、5月から再スタートです。
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「渡船再開」
「春アオリ好調」
「GW」

が重なって両渡船屋さんともにアングラーだらけ!!
一番船出航前には約80名のアングラーが・・・

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丁度この日は釣友である「セトコージさん改めキジ太郎さん」も別部隊で宇竜入りしておりました。
ワタシはごんげん丸、セトコージさん改めキジ太郎さんは中出丸でそれぞれ出撃です。

船の安定感と乗船人数はごんげん丸が優位。
ただし人数の多さと船の大きさが災いして場所によっては渡してもらうまでに時間がかかる場合があります。
中出丸は小さいので乗船人数が限られていますが小回りが効きます。
加えて船をつける事が出来るポイントも多いのでとにかく早く渡りたい時に重宝します♪
それぞれ得手不得手がありますのでその辺は乗り比べて「MY渡船屋さん」を決めるのが良いかと思います。

人が多い1番船をスルーしてワタシは2番船で出航。
場所見を兼ねて2番船の最後に渡してもらったのでキジ太郎さんとのタイムラグは1時間以上あったのではないかと。
この日はウネリが強く、ワタシが最初に希望した磯は渡礁不可。
対岸にルアーマンの方が2名おられたのでそこに上がらせてもらう事に。

その方、アオリ狙いだと思ってましたが良く見たら根魚狙いの方でした。
声を掛けたら快く入れて頂く事が出来ましたので早速準備して釣りをスタート。

・・・いつもながらワクワクしてしまいますね♪

期待を込めてキャストを繰り返します。
何度かカサゴ氏らしきバイトがあったもののフッキングのタイミングをミスってしまいノーフィッシュ・・・
今回は今期導入予定のロッドをメインで使用。
今までと異なる仕様のロッドがフッキングをミスらせてしまうのでは?と不安が脳裏をよぎります・・・


その竿は「ゼナック・スナイプS78XX」
http://www.zenaq.com/rod_zenaq/rod_fantastic/sni/sni.html
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ゼナックさんのご厚意で最終プロトモデルをお借りして使わせて頂いております。
スペックはMAX35gのキャストウエイトで非常にパワーのあるロッド。
ワタシはスピニングタックルに全幅の信頼を寄せており、このロッドもスピニングモデルっす。
適合ルアーウエイトやパワーだけを見るならば理想的な根魚ロッドと言えます。 
ただ、即バイト(購入)に至らなかったのはレングス&グリップの短さが気になった為。

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昨シーズンの根魚ゲームで使用していたのは2本でいずれも8.3フィート。
そしてワタシが欲するレングスは8フィート以上でグリップは脇でホールド出来る位の長さ。
ワタシの根魚ハンティングは「スイミング」というアクションを多用しております。
簡単に言うと高く舞い上げてフォール・・・の繰り返しであり、高く舞い上げるにはロッドレングスがモノを言います。
フッキング動作およびファイトは根魚独特の重量感をパワーでねじ伏せるスタイル。
その為、脇でホールドできるグリップエンドの長さは必須。
その2つに少なからずの不安があったので「取り敢えず見てみたい」と思いダメ元で打診してみたら快くOKを頂戴する事が出来ました♪
それも実釣使用OKなサンプルロッドを送って頂いたとゆーオマケつき♪
いきなりにも関わらずゼナックさんには色々と配慮して頂きましたのでコチラとしても前向きに、でも厳しくチェックさせて頂いております!!

そして今回の釣行を経て、ある結論に達しました。
その内容はブログ最後にて・・・


根魚からのアタリがあると「多分カサゴ氏やな・・・」と思っていたとしても無意識に大型アコウ(キジハタ)を掛けるかのようなフッキング動作を行なっております。
それは万が一ミスったりバラしたりした際に、「もしかしてデカアコウだったかも・・・」とか「フッキングが弱かった?」などの後悔をしたくない為。
今まではグリップエンドを脇や胸に当ててホールドした状態で強いフッキングを行ない、そのまま一気にパワーリフトしていましたがリアグリップの短いスナイプではそれがムリ。
それが今まで感じる事のなかった違和感をもたらしております。

・・・しかし、何度もミスする中、その違和感に対して少しずつ適応し始めます・・・

何度目かの明確なバイトに反応して今度こそフッキング成功!!
重量感はさほどなく、ミニカサゴ氏を連想・・・でもファイトがなんか変だ?
上がってきたのは・・・
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「ソゲ」
ソゲはヒラメの幼魚を指しますです。
「マグバイト・バサロ」と「フィッシュアロー・フラッシュJシャッド3インチ」のゴールデンコンビは今期も健在です♪
ソゲは手の平サイズの可愛いヤツでしたが、自身にとってはかなり大きな意味を持つエモノとなりました。

「マグバイト・バサロ」
「ダミキジャパン・スリンヘッド」
「Goatee(パゴス)・ロックフィッシュシンカー(仮称)」
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根魚スイミングメソッド用シンカー達がフラットフィッシュに対しても効果がある事を確信させる1匹。
たった1匹・・・「されど1匹」です♪
自身はまだフラット狙いで使った事はありませんが、釣れない理由を探すほうが難しいカモです♪
フラットフィッシャーの方も是非「根魚スイミングメソッド用シンカー」をお試しあれ・・・
因みに個人的には浅いサーフよりも水深のある河口部や港湾部でのフラットゲームにオススメします♪

嬉しい外道の登場によりテンションアップ!!
ウネリが強く、根魚狙いには決して良い状況とは言えませんが集中して広範囲をチェック。
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それに必ず応えてくれるカサゴ氏♪
彼らが釣れない場所では粘る気にもなれませぬ。

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「マグバイト・バサロ」
非常に良い仕事をしてくれます♪
ハナシではGW明けに発売開始・・・と聞いておりましたがどうやら少し遅れてる模様。
それでも近い内に店頭に並ぶと「思います」のでご期待ください!!
尚、最新情報はFB(フェイスブック)のマグバイトページををチェックするのが一番です♪
https://www.facebook.com/magbite.lures?fref=ts

その後もポツリポツリながらカサゴ氏を捕獲してはリリース。
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因みにディープから引き上げた際に浮き袋が膨張、内臓が口腔内に少しでも出ている個体はキープ。
浮き袋が膨張してる場合はエアー抜きをすれば良いのですが、今回エアー抜き専用のハリを忘れておりました(汗)

午前10時頃に磯替えをすべく渡船を召喚。
磯替えではセトコージさん改めキジ太郎さん達がいる磯に移動するつもりでした。
その途中で別の磯に上がっておられたアングラーさんを収容、そしたらその磯がガラ空きに・・・
船長からの提案もあり、急遽予定を変更してその磯に上がってみる事にしました。
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自身初めての沖磯。
水深があり、セトコージさん改めキジ太郎さんが昨年、某誌の取材で良い釣果を出していたポイントっす。
初めてのワクワク感と過去の実績がテンションを再び上げてくれます・・・♪

でもしかし、この場所では思いもしない苦戦を強いられます。
潮が速く、更に風向きと潮の流れが真逆。
ボトム着底のシグナルが超取り難く、加えてボトムの起伏がかなり極端。
根掛かり難いシンカー達でさえも次々と根掛かって殉職・・・

・・・ああ・・・残り少ないバサロが・・・
・・・ああ・・・貴重なパゴス・ロックフィッシュシンカーのプロトが・・・

そのお陰で周囲の地形が把握できたのですが、かなり痛い・・・
潮流+水深があるので20g超のシンカーをチョイス。
バサロで該当するウエイトは在庫切れ、パゴス・ロックフィッシュシンカーも残り3個。
慎重に使わなければ・・・

より慎重に、でも確実にボトムを感知しながらのスイミングで「ゴンっ」とバイト!!
フッキング&ファイトに転じた瞬間から始まる「独特のファイト」があの魚を思い出させます。
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今期初のアコウさんゲットです♪
サイズは小型、でも凄まじく嬉しい・・・

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ワームは昨年からマイブーム継続中の
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【フィッシュアロー】フラッシュJスプリット4インチ

http://item.rakuten.co.jp/pagos/10004909/

フィッシュアローの根魚推奨ワーム達も続々再入荷する予定ですので今しばしお待ち下さいまし。
パゴスオリジナルのロックフィッシュシンカーはまだまだ発売出来ませんが、近日中にマグバイト・バサロが登場します。
バサロとフラッシュJのコンビは鉄板ですので根魚狙いの際は「絶対に」お試し下さい!!

本命をゲットし、ホッとしたワタシの頭上には「彩雲」が・・・
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写真を撮った時はうっすらでしたが、かなり強く虹色が出ている時もあったっす。
ハッキリ見えたのは結構久し振り。
何気に「良い事あるかも?」と思ってたりして(笑)

「ホントに良い事あるんだけどね」

正午でストップフィッシングの予定でしたが、思いがけず初めての沖磯に上がれたので2時間ほど延長。
360度キャスト可能なんですが、後ろ(本土側ね)にはアングラーさんがおられましたので約180度キャストになります。
そして、その中でも起伏に富んだ「いかにも」っていう場所は結構限られております。
後からショアジギの方が1名来られたので島の半分を譲り合うカタチでゲームを展開しております。

ワタシは渡礁直後にセトコージさん改めキジ太郎さんにTELして、昨年釣れたスポットの情報を収集。
そしてその周辺を集中的にチェック。
カサゴ氏はポツリポツリ釣れるもののアコウさんからのシグナルは途絶え、時間の経過と共にカサゴ氏も無反応に・・・
下がり始めたテンションを復活させるべく「お助けワーム」に手を出すワタシ・・・
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答えはすぐに帰ってきました♪
本日最大のカサゴ氏ゲット!!

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【エコギアアクア】スイムシュリンプ
http://item.rakuten.co.jp/pagos/10003284/

お助けワームのパワーでテンション復活、残り時間はわずかになりましたが集中してアクションを繰り出します。

いつ迎えが来ても良いようにざっと片付けを行なってからゲーム再開。
基本的に身軽なので渡船が見えてからでも余裕で撤収可能。
超ギリギリまでキャスト出来ます♪

そしてついにストップフィッシングを告げるケータイアラームが鳴り始めます。
「今回はここまで」と思いつつも迎えの渡船はまだ全然見えないので・・・キャスト続行(爆)
その往生際の悪さは時として「神」を降臨させます。

すっかり沖の起伏に気を取られ、足元のチェックがかなり疎かになってる事に気づいたので最後は足元もきっちりトレース。
「ゴゴっ」
バイトは小さめ、でもフッキングした直後の重量感は明らかなグッドサイズ!!
そしてアコウ(キジハタ)特有の突っ込み。
いつの間にか手に馴染み始めたスナイプのパワーを駆使してパワーリフト。
リアグリップの短さ故にリフティング時のローパワーさを感じてしまいますがそれでも確実にエモノをリフトアップ。
オリジナルシンカーは各部をエポキシ接着剤で固定しただけで強度に不安アリ・・・
ですが、壊れない事を信じて強引なリフトアップ。
流石に抜き上げは怖いので最後はタモできっちりランディングです♪
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自分の中での「山陰ショアロックフィッシュ紀行」はまだ序章・・・
・・・にも関わらずのグッドアコウ(キジハタ)ゲット!!

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サイズはジャスト40cm!!
ランカー一歩手前ですが、超嬉しい1匹である事は間違いありません!!

「今シーズン序盤戦」
「オリジナルシンカーで捕獲」
「ゼナック・スナイプでファイト」
「最後の最後でグッドサイズ」

またしても「出来過ぎ」な内容♪
またしても「神降臨」です♪

ワームはファイト中に壊れてぶっ飛んでしまいましたが
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【フィッシュアロー】フラッシュJシャッド3インチ
http://item.rakuten.co.jp/pagos/10003489/

の2014新色である「Sゴーストワカサギ/オーロラ」
このカラーは通常のフラッシュJシャッドとは異なり、ソフトマテリアルを採用。
よりスローなリーリングでもしっかりとしたアクションをするのが特徴です。
弱点は柔らかいので壊れやすいコトですが、それを十分に補うだけの動きの良さを持っております!!

このアコウさん捕獲で十二分に納得!!
ホクホク顔で納竿です♪

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宇竜エリア、魅惑のフィールドが多数ありますので是非トライしてみて下さい!!

因みにこの日は良型のアオリも上がっておりました。
大社湾周辺エリアの釣果と比較すれば少ないと言わざるを得ないようですが、それでも十分に狙ってみる価値はあるかと。
アングラーが多すぎて大社湾のポイントに入れなかった方や、幕島渡船さんに乗る事が出来なかった方はもう少し足を延ばして宇竜の「木村渡船さん」「中出渡船さん」に乗ってみるのも一興です♪

幸先よく素晴らしい釣果を得る事が出来た今シーズンの宇竜エリア。
他エリアの調査もしつつ、今年もお世話になります♪


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さて、お借りしている「ゼナック・スナイプS78XX」で首尾よくグッドサイズのアコウ(キジハタ)を捕獲する事が出来ました。
スナイプを手にして今回で2回目の釣行となります。
まだたったの2回ですが、それでも十分すぎるほどの感触を得ております。
その中でもグッドサイズアコウ(キジハタ)のバイト&キャッチ劇があったのはかなりポイント高いっす。
これまでに得た感触は・・・
「アクション中(スイミング&フォール)の感触は悪くない」
「飛距離は落ちてない」
「感度も良い」
「アコウとのファイト中の不安が微塵もない(ブランクパワーだけで見たら)」

やはり一番気になるのはリアグリップの短さ。
ワタシはグリップエンドを脇に挟んだり、胸に当てる事でフッキング&ファイトのサポートを行ないます。
そしてそれがワタシの考える根魚ゲームでは非常に重要。
その重要視する部分に難色を示す要素があるワケです・・・

ただし、パゴスの得意ワザの一つは「ロッド改造」であり、リアグリップの延長なんてお手のモノっす♪ 
得意ワザを使えばグリップエンドの問題は解消できそう。
・・・でも、レングスの短さだけはどうにもなりまへん・・・

そう思いながら今まで使ってたロッド「シマノ・ゲームタイプS83VS」と並べてみたら・・・
「グリップから先のブランク部分、長さ一緒ですやん」
もう1本のロッド「バレーヒル・ミッションサイファリストHRX CPXS-83MH」と比較したら少し短いだけ。
ロッドはブランク先端からリアグリップ末端までが「レングス」として表記されるワケで、スナイプは確かに全体は短いもののリアグリップの長さがあれば余裕で8フィートオーバーのロッドになってしまうとゆー・・・
グリップの短さを気にしながらも全体の長さは「78」と表記されているのですっかり「ブランク短すぎ」と決めつけておりました。
ならばリアグリップの問題さえクリア出来れば、これまで使ってきたロッドとレングスは大差ないってワケか・・・

結論、「購入決定です♪」

改造を施すとメーカー保証対象外となりますので一般的に改造はオススメは出来ません。
ゼナックロッドは「半永久保証」が超魅力的ですが、改造を施したロッドが対象外。
しかし、そのままの仕様(販売仕様)はパゴス的推奨の根魚ロッドの観点から少し外れてしまいます。
更に、結構高額のロッドです(定価39,000円)
それらを加味すればパゴスでの取り扱いは当面の間様子見になる公算が大ですが、ワタシ自身は購入&改造確定っす♪

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今シーズンは新たな左腕を携えての釣行が始まります・・・
あ、リールも新調しなければ・・・


今回は「様子見」の意味で時間も何もかもルーズに半島入りしております。
各種テスト&チェックだけは超真剣ですけど。

それでも十分に釣れてしまう半島はやはりポテンシャルの高いエリアではないでしょうか?
自身未踏エリアもまだまだ沢山ありますし♪

また、山陰各地ではこれから晩秋まで根魚ゲームが楽しめます。
ご興味がありましたら是非トライしてみて下さい!!

さて、次はドコで根魚狙おうか???