山陰ショアロックフィッシュ紀行2013・其の7「夏アコウ」(バンダナ釣行記)
バンダナです。
ネタがちょっと古くなってしまいましたが7月14日に山陰入りしておりました。
先々週の釣行では見事なまでに玉砕・・・
今回はそのリベンジ釣行となりまする。
エリア開拓をメインに行なっていた最近の釣行。
今回もエリア開拓を・・・と考えてはいるものの連続ホゲだけは何としても回避したい・・・
そして天気が良いので地磯には飲み物をたっぷり入れたクーラーを持って行きたい・・・
・・・というコトを加味して「島根半島」に行ってみる事に。
今シーズンからお世話になっている「木村渡船さん(ごんげん丸)」で地磯に渡してもらっての根魚ゲームでござる。
ごんげん丸さんのHPは↑のバナーをクリック!!
もしくはコチラ⇒ http://kimurasou.seesaa.net/
前回の島根半島釣行は6月9日の「月刊釣り画報さん」の取材でしたので実に1ヵ月ぶりの半島入りです。
当然ながら状況はかなり変わっているハズ・・・
さてどうなる事やら・・・
今回は広島から出発。
三次までは下道をのんびり走って三次からは松江道を使っての半島入りです。
出発は午前2時頃。
松江道を使えばのんびりゆったり走っても暗い内に半島入りできます♪
ワタシが渡船乗り場に到着したとほぼ同時に宇竜の各渡船が出港。
・・・決して遅刻したワケでなく、ハナっから二便船に乗るつもりで時間調整しながら港入りしておりますので悪しからず(笑)
船が戻ってくるまで約30分。
のんびりと準備を行ないます。
ここ最近は陽が高くなるにつれ西からの風が強くなる傾向。
・・・なので多くの釣人が西風を避けれるポイントに渡っているであろう事は想像に難くありませぬ。
準備を済ませてからしばらく後に船が戻ってまいりましたので乗船。
世の中は3連休というコトもあり満員御礼・・・かと思いきや予想外にアングラーさんは少な目。
現在、宇竜各地で「ヒラマサ」が良く釣れており、ショアジギタックルを携えたアングラーさんの比率が高かったのが印象的でした。
今回、風の弱い午前中は西向きに面した地磯で、風が強くなってからは他のアングラーさんの状況を見つつ風裏に入る算段。
その西向きの地磯は今回初めて入釣するエリア。
予想通り第一便のアングラーさんの多くが西風を避けれるエリアにINしておられ、ワタシが目をつけた西風をモロに受けるであろう地磯は誰一人おられませぬ。
昨年の今頃は苦戦続きで秋になるにつれ釣果が目に見えて向上。
この事から「山陰アコウは秋が一番」という結論を出していたのですが、今シーズンの釣果推移を振り返るにその考えは大きく修正をせざるを得ない状況。
昨シーズン、汗ダラダラになりながらアチコチ歩き回ってやみくもにキャストし続けておりました。
それが結果的に「釣れる・釣れない」の予測を高確率で的中させる要因になっております。
また、釣り方が洗練されてきたのも要因の一つ。
相変わらずスリンヘッド1本でのゲームを展開しておりますが、その中で「カサゴが釣れるアクション」と「アコウが釣れるアクション」の使い分けが何となくではありますが出来るようになりつつあります。
・・・でもやはり「場所が一番」だとは思ってますけど(笑)
「歩き」でも「渡し」でも初めて立つエリアはやはりワクワクします♪
せっせとリグをセッティングしてゲームスタート。
予想外に水深は深く、スリンヘッド21gが35カウントで着底。
手前からストンと落ち込んでいるカンジ。
足元でのバイトも十分予想され最後まで気が抜けない状況です。
「そして2投目でゴンっ!!」
フッキングさせた瞬間に「アコウさんですわ」と分かる重量感とファイト。
幸先よくグッドサイズのアコウさん捕獲ナリ♪
今回は実戦初投入となる「フィッシュアロー・フラッシュJスプリット」と「フィッシュアロー・フラッシュJハドル」をメインに使用。
(いずれも4インチです)
フラッシュJスプリットは実物を見た瞬間にワタシの琴線に触れたワーム。
基本的に3インチを好んで使用しているフラッシュJシリーズですが、フラッシュJスプリットは4インチの長さで3インチのボリューム・・・といったカンジ。
同じボディで尻尾部分だけが異なっていると思ってる方が多いのですが、フラッシュJシリーズはその種類に応じてボリュームやマテリアルまで変更するというこだわり。
フラッシュJシャッドの4インチはちょっと大き過ぎ(ボリューミー)だと感じておりましたがフラッシュJスプリットはちょうど良いボリューム♪(あくまでもワタシ個人の見解です)
使い始めて2投目で結果を出してくれたので一軍入りは確定です♪
・・・因みにフラッシュJハドルも最後に活躍してれます♪
釣り開始直後の本命捕獲ですっかりご満悦♪
風が強くなるまで時間はあまり残されていませんので集中して次のエモノを狙います。
根魚ゲームの主役とも言えるカサゴ氏も多数捕獲。
今回は1匹のみキープして後はオールリリース。
ひとしきり周囲のチェックを済ませ、一番釣れそうなスポットに集中。
陽が高くなるにつれ風は確実に強くなっており少しだけ焦りが生じます・・・
ボトム着底、少しだけ早めのスイミングアクション、そしてテンションフォール、着底・・・
3度目の着底からスイミングに移行した2~3巻き目に「ドンっ!!」
先程より確実にデカいサイズ。
いつもながら心臓バックバクです(笑)
ロッドのパワーを最大限に活かしてのリフティング。
そして目の前に浮かんだ赤い魚体・・・
グーなアコウさんです♪
ヒットワームはこれまた「フィッシュアロー・フラッシュJスプリット4インチ」
このワーム、ヤバすぎですわ・・・
・・・でこのアコウさん、とあるモノをゲロり。
ミニダコ。
最近のショアロックフィッシュゲームでは小魚や甲殻類に続き、軟体系を吐き出す事がとても多いです。
そういった軟体系を模したワームも有効なのでは?と思ってしまいますが、琴線に触れるカタチに出会えてないのが現状。
確かにイカ系のワームはそこそこあるのですが、「何か」が物足りないと常々思っておりまする。
良型アコウを2本揃えた時点で「いつ帰ってもいいや」状態に♪
ココロの余裕ありまくりで色々なテストを開始。
現在、パゴスオリジナルのアコウ用シンカーを製作・販売すべくテストを繰り返しております。
現時点でもまだ「ダミキジャパン・スリンヘッド」に改造を加えたバージョンを使用しており画像ではモザイクをかけさせて頂いております。
システムとしては既に完成に近いレベルとなっており2013年度の「山陰ショアロックフィッシュ紀行シリーズ」のエモノは「其の1」で釣ったエモノを除いたほぼ全てがこの改造バージョンで獲っております。
シンカー部分もオリジナルに変更する段階になりつつあり、もう少ししたら「脱スリン」になる予定。
・・・ただ、シンカーの形状の候補が沢山あり過ぎて混乱してるのも事実・・・
残りのシーズンのほぼ全てをかけてじっくり煮詰めてまいります。
販売は早くとも来年ですので気長にお待ち下さいませ♪
パゴスオリジナル以外にも「とある縁」で知り合いになった方より託されたアイテムもチェック。
予備が無いので別な意味で心臓ドッキドキです(笑)
そんなワタシとは対照的にグレイトなアタックをしてきたカサゴ氏。
今回のチェックではカサゴ氏オンリーでした。
スリンさんを一通り通して根掛からない事をしっかり確認した後にキャストしてるんで当然といえば当然なんですけどね。
このアイテムは(根掛かりが怖くて)1時間もキャストしておりませんがそんな中でも「良い部分」や「悪い部分」が見えてきましたので包み隠さず報告したいと思います。
一応のテストが終了する頃には風が強風レベルになり、足元は波がザブンザブン。
そろそろ場所移動を・・・と思ってケータイを取り出したら思いっきり「圏外」
流石SBっすわ・・・
「どうするべーか?」と悩んでおりましたトコロ、それを見越したかのようにごんげん丸登場!!
タオルを持って手を振ってたら気が付いてもらえ何とか磯替え成功♪
次は対岸に渡してもらっております。
それだけで先程の強風がウソのように穏やかに・・・
直ぐにキャスト開始したもののカウント10以内で着底・・・
浅過ぎですわ・・・
朝一ならばそれでもチャンスがありそうな気がするものの時は既に10時を過ぎており時合と呼べるものはとっくに過ぎております。
岬の中間あたりに立ってるんですが、岬の先端はエサ師の方が2名。
邪魔にならない範囲でにじり寄るもののキャスト出来る範囲はどこも浅し・・・
偏光グラスを通して確認できるシモリの際を丹念にチェックすれば・・・ベラベラ男さん登場。
その鋭い歯で高価なフラッシュJを次々と戦闘不能にしていくので際狙いは中止。
またしても「どうするべーか?」と悩んでおりましたトコロ、先端のお二方が道具を片付け始めておられる・・・
そして「ごんげん丸」登場!!
残り1時間にして奇跡的に岬の先端が空いたので迷わずIN。
足元にはおびただしい数のベイトフィッシュ。
コッパグレ?ネンブツダイ?アジ?良く分かりませんがとにかくすごい数。
先程のエサ師の方が残ったまきエサを海に流しておられたのでそれに群がってきた模様。
「ベイトフィッシュの活性が上がるとアコウ達の活性も上がる」のがワタシの持論。
条件は良いカンジに揃っております♪
・・・とはいえ時間的にはちょっと厳しい状況。
手持ちのワームの中で選ぶべきなのは「リアル」か「アピール」のどっちだろうか?
一瞬の迷いの中で手にしたのは「フィッシュアロー・フラッシュJハドル4インチ」
カサゴ氏はそこそこにヒットさせていたものの目立った活躍の場を与えていなかったワーム。
最後は最大限のアピール力でリアクションバイトを誘発させようとゆー算段でござる。
スリンさん改はいくつかのバージョンがあり、その中には「最大3つのブレードを装着可能」なものも存在しております。
そのスリンさんにブレードを3つ装着、そしてフラッシュJハドルをセッティング。
手持ちの中では最強(最狂?)アピールに属する組み合わせでラストバトルを挑みます。
・・・で残り時間20分を切った頃、やや早めのスイミングに「ドスン!!」とバイト。
バイトの感触、フッキング後のファイトのいずれも今日一番。
またしても心臓バックバクになりながらもリフトアップしてゆきます。
・・・で上がってきたのは「今日二番」だったとゆー・・・(笑)
最強アピールが効いた・・・のか?
ともかく本日3本目のアコウさん捕獲!!
納得の内に竿を置く事が出来ました♪
昨年は苦戦した夏というシーズン、久しぶりの半島、初めての地磯、初めて使ったワーム、でこの結果なら十分でしょ?
今回もいい汗をかき、スリルとサスペンスをたっぷり味わうコトが出来ました♪
メインで使用しているロッド
【バレーヒル】サイファリストHRX CPXS-832MH
ですが、ずっと注文中ですが在庫切れなのか春から現在に至るまで入荷ナシとなっております・・・
リーズナブルですが、非常に良いロッドですのでどこかで見かけた際は即ゲットです♪
尚、宇竜エリアではヒラマサが好調です。
エサ・ルアー共に非常に高確率でキャッチされております。
この日もショアジギタックルを持ち込んだアングラーさんの8割以上がヒラマサをキャッチしておられました。
現在、浜田の沖波止でも好調ですが、非常に人が多く特にショアジギの方はキャストするのに躊躇してしまう状況と言えます。
また、浜田エリアはエサ(オキアミ)着きの傾向が強くなっており、ジグでのキャッチが難しくなりつつあります。
その点、宇竜のヒラマサはエサ着きになりきっておらず、ジグでのキャッチ率がかなり高いのが特徴。
要因は釣り人自体が少なく、「エサを撒く人が少ない=エサ着きになりきれない」と推測しております。
地磯ゆえに移動範囲が限られてしまいますが、それ故に他のアングラーが入って来ないという利点もあります。
船長もトラブルを避ける意味でエサ師とルアーマンの距離を考えて磯上げしてくれますのでそういった点でもオススメです。
ワタシは脳みそが完全に根魚にイッてしまってますので(笑)ジグを投げる事が殆どありません。(一応ミノーとかジグは用意してますけどね)
・・・が、傍から見てるだけでも非常に有望なエリアだと確信しております。
ショアジガーの方は是非挑戦してみてはいかがでしょうか?
そして納竿。
記念撮影終了とほぼ同時にごんげん丸登場。
港に戻ってからは他のアングラーさんの釣果を見せてもらったり釣果写真を撮ってもらったり・・・
エサ師の方はヒラマサ以外にも良型の「イサキ」を釣っておられる方が多かったですね。
夏の魚として非常に美味なイサキ・・・
「間違ってワームにヒットしてこないか?」と内心期待しておりますが今現在、そんなイレギュラーは発生しておりませぬ(涙)
船長に挨拶、港を後にしてからはちょっと海沿いをウロウロ。
沖合は風波が立っており、十六島の風力発電の風車群はグリングリン回っております。
ですが、波裏・風裏は結構穏やか。
狙えば釣れそうな気がしないワケではありませんが身体がそれを拒否しております(汗)
良いカンジで小腹が空いてきたので割子ソバを喰らうべく「献上蕎麦・羽根屋さん」に行ったものの流石3連休、行列が出来ておりました・・・
「ならば」と別の羽根屋さん(支店)に行ったもののこちらも行列・・・
仕方なく撤退する事に・・・
途中何度か「お亡くなり」になりながら山間部をドライブしながらの実家帰省。
いつものように遠回りしてゲーリー君やプリ島君がトラウトを求めて何度か釣行を重ねているエリア方面を通ってみました。
・・・せっかく奥出雲方面も通ったのに奥出雲にある蕎麦屋さんをことごとくスルーしてしまい非常に後悔しております・・・
次の日の晩にアコウをフグ刺しのように薄造りにして「ネギ+ポン酢+もみじおろし」で食したら超激ウマでした♪
ワタシは元々生魚NGの人間でして少しでも生臭いカンジがするものは今でもちょっと・・・ってなカンジですが薬味をつけて食する事で生臭感は一切解消。
・・・もともとクセの無い魚ではあるのですが・・・
「基本刺身が苦手」という方は根魚を薄造りにして薬味をつけて食される事をオススメいたします!!
そんなこんなで今回も首尾よく実家にお土産を持って帰る事が出来ました♪
次回(明後日21日)も根魚を求めて半島入りする予定。
次回は少し別のエリアをチェックする予定。
最近の傾向・条件に見事合致するので確実に釣れるエリア・・・だと思うんですけど。
実際に立ったら全然イメージと違ってた・・・ってコトも多いのですが取り敢えずチェックしてみたいと思います。
さて、次はどんな魚に出会えるだろーか???