山陰ショアロックフィッシュ紀行 其ノ12「アコウ・マハタ」(バンダナ釣行記)
バンダナです。
「山陰ショアロックフィッシュ紀行 其ノ11」の翌日談となります。
8日の晩に「Molix」のパオロ君から連絡があり出雲に行く事と相成りました。
浜田エリアと出雲エリアを天秤にかけてみた結果、遠くても釣れる確立が高い出雲を選択したワケでござる。
三次に9日AM4:00に待ち合わせ。
(前のブログではAM3:00になってますが間違いです・・・)
パオロ君のタックルをワタシの車に積み替えていざ出撃!!
車内ではパオロ君を知っている方ならお分かりであろうネタ(笑)からちょっと深い釣り業界ネタ、今日の釣りの内容等を話してる間に出雲市にIN。
そして夜が白々とし始めた頃にポイントに到着。
せっせと準備を済ませてから15分程度歩き目的の地磯へ・・・
ワタシ自身、たった2度目の入釣にも関わらずこのエリアを選択したのは最初のインパクトが強過ぎた為。
「ロックフィッシュ」って言うと初めての方でもそれなりに釣れる・・・そんなイメージを持つ方が意外と多いです。
それは半分正解であり半分間違いでもあります。
ワタシも初めての頃は簡単なイメージを持っておりましたが何度も打ちのめされた経験者。
それはバイトはあるもののノせられない・・・とかそもそものバイト数が師匠と比べてケタ違いに少ないとかそういったモノ。
・・・そんな数々の経験が今に繋がっているワケでして・・・
バスフィッシングを今でもやってるパオロ君なので飲み込みは早いハズ。
・・・でも「バスフィッシャーマンならではのワナ」にはまるだろーなー・・・と思いつつゲームスタート。
パオロ君は今回、追加サイズである「Molix・ビラーゴシャッドテール4インチ」のサンプルを持参。
最近シャッド系ワームに反応が良いロックフィッシュにジャストフィットするサイズ!!
個人的には3インチも欲しいですわ・・・
やや硬めのマテリアル+体高のあるボディなのでフッキング向上にとナイフで背中にスリットを入れて「カルティバ・岩礁メガトンロック」の#1/0サイズをセット。
シンカーは言うまでも無く「ダミキジャパン・スリンヘッド」でございまする。
※スリンヘッドはお陰さまで完売状態(10/14現在)です。近日中に再入荷の予定がございますので今しばらくお待ち下さい!!
ベイトタックルオンリーのパオロ君にアクションと釣り場の概要を説明した後は各々キャストを開始。
このエリアには上物狙いの磯師さんとジグをキャストしてるアングラーさん、ワタシ達と同じようにロックフィッシュを狙っているだろうアングラーさん等がおられ釣り座の移動はちょっと難しいカンジ。
ちょっとここでブレイク。
個人的見解ですが山陰でのロックフィッシュ狙いのタックルはパワーよりも飛距離を重視しております。
目に見えるストラクチャーよりも水中のストラクチャーを広く探るには飛距離が必須。
また、ディープエリアを選り好んでおりラインをフリーに出来るスピニングリールのほうが個人的にストレスが無いのでその点にも着目。
以前はベイトタックルも持参しておりましたが今現在はスピニングタックルオンリーで山陰ロックフィッシュを楽しんでおります。
尚、リールに絶対的なパワーが無い分、ロッドにパワーを持たせております。
リールのパワー不足をロッドで補う・・・そんなイメージ。
スピニングリールなら巻き取りも早いのでロッドでパワーリフトしてそのラインを一気に巻き取り、またパワーリフト・・・でエモノを寄せまする。
現在使用しているのは以下のタックル。
リール「ダイワ・セルテートハイパーカスタム3500」
ロッド「シマノ・ゲームタイプS83VS」
ライン「よつあみ・リアルスポーツGソウルWX8 1.5号」
リーダー「バリバス・ショックリーダーナイロン22~25lb」
ゲームタイプSはかなり前に廃盤となった硬いシーバスロッド。
ロックフィッシュに使用する以前はショアジギロッドとして数多くの青物と戦ってきたワタシの右腕。
重たいロッドですがすっかり手に馴染んでおりロックフィッシュに使ってみたらとても具合が良いのでそのまま使用しておりまする。
「つの字」に曲がった状態から更にロッドを立てる・・・
ロッドによほどの信頼性がないと出来ない芸当ですがこの竿はワタシが今現在も「非常に高い信頼」を置いているロッドです。
リールもショアジギをする為に購入したもの。
ショアジギでは生半可なリールでは直ぐにガタガタになるので奮発して購入した経緯がございまする。
今年はジグをキャストしてないけど・・・まぁいいか。
ラインは「細くて強い」を形にしたようなラインです。
1.5号ながら25lbオーバーという強度を誇り8本組みなので非常にしなやか。
硬いPEにありがちなキャスト時のバサバサ感は一切無くストレスのないキャストを可能としております。
ただし、いくら強いとは言え細さによる根ズレの弱さは隠し切れませんのでその点には注意ですね。
リーダーは完全に根ズレを意識したもの。
「フロロを使えば?」と思う方も多いかと思いますが以前アコウゲームをレクチャーして頂いた「Pockin氏」がナイロンリーダーを使用されておりワタシもそれを支持・追従しておりまする。
消耗が激しい部分だけにチェックは欠かさず少しでも気になれば躊躇なくその部分カットor交換をしております。
個人的に・・・ですが「このタックルでないと獲れない」という言い回しは好きではありませぬ。
それを聞いたらどうにかしてそれ以外のタックルで獲ってやりたいと思う性質でして・・・
しかしながらタックルに妥協したら獲れなくなるターゲットがいるものまた事実。
その境界線を上手く使い分けながら、見極めながら釣りを楽しんでおりまする♪
「フィッシュアロー・フラッシュJ」に絶対の自信を持ってるワタシですが「ビラーゴシャッドテール」にも浮気しそう・・・
モリックス繋がりでいえば「Molix・サターワーム4インチ」もバイト多発!!
太軸オフセットフックのセッティングが少し難しく耐久性が低いワームですがアクションは最強レベル。
バスフィッシングだけで使うのは勿体無い・・・そう素直に感じております。
この日はBigサイズこそ出ませんでしたが4インチワームをガップリ咥え込む程の高活性ぶり!!
スイミングでガッと喰ってくるパターンやフォールでコンっと当たるパターンとかヒットパターンも多種多彩。
また、ミニミニサイズも果敢にアタックしてくる始末。
アコウのシーズンとしては終盤と言っても差し支えないタイミング。
でも、来シーズンはMolixワームがアコウコーナーにガッツリ並びまっせ♪
パオロ君は予想通り「根掛かりとアワセのタイミング」で悪戦苦闘。
バスフィッシングと通じる部分の多いロックフィッシュゲームですが着底後のファーストアクションの際、いきなりズルっと引くと根掛かりが多発します。
イメージ的には軽く跳ね上げてからアクションをさせてテンションフォール・・・なのですが言葉とは裏腹に結構難しい・・・
もう一つイメージで言うと「点で落としていく」そんなイメージで探っていきます。
点が線になると根掛かりの確立が激増します・・・
着底していざアクションスタート!!って時にガツっと根掛かるとそれはもうテンションダダ下がりですわ。
そして待望のバイトにはアワセが早過ぎてフッキングに至らない事が多発。
バスフィッシングなら確実に上顎を捕らえるシャープなアワセなんだけどそれがロックフィッシュでは裏目に出る事が多いっす。
ワタシも過去に「アワセが早過ぎる!!」って師匠に言われ続けてましたがどうしても電撃アワセになってしまうクセが中々抜けなくて難儀しました。
パオロ君もアタる度に「AH!!」「OH!!」とか言ってましたし♪
「ちょっと待って(魚の存在を)聞きながらアワセ」というアドバイスも電撃アワセの前に打ち消されており・・・
根掛かりとアワセのタイミングという2つの洗礼をパオロ君「も」浴びておりました。
頭では分かっていても対応出来ないもどかしさ・・・
でもそれが克服出来たら一気にロックフィッシュゲームが楽しくなってきます♪
出雲エリアにおいても「ブレードチューン」は激的効果を発揮!!
今回の釣行においても大多数のエモノをスリンヘッドwithブレードで捕らえております。
ブレード無しでも釣ってるんだけどバイトの出方が「分かるレベル」で違ってきます・・・
スリンヘッドに対するブレードチューンの方法についてもう少し簡単な方法を模索しておりますが中々良い方法が浮かびませぬ・・・
軽くドリルで穴を開けてヒートンをネジ込んだらヒートンがネジ切れたし・・・
もう少し四苦八苦して良い方法が見つかったらお知らせします(良い方法があったら教えてください♪)
釣り座の移動が出来ない状況では時間の経過と共にプレッシャーが高まりバイト数が激減。
昼間でのゲームを予定しており早々に見切りをつけてポイント移動する事に。
途中、一度見て見ておきたかった有名ポイントにIN。
「追石鼻」
「あわよくばチェックを・・・」と思ってましたが各釣り座に磯師の方がおられチェックは断念。
でもなんか良いサイズが潜んでいそうな予感・・・
観光スポットでもありこの日も年配のご夫婦がカメラ片手に来ておられました。
挨拶をしたら「下の人はココを降りて釣りしてるの?」って言われたんで「そうですよ」って言ったら驚いておられました♪
上から見下ろすとコッパグレの帯が海面に出来てましたね。
慣れない地磯歩きと慣れないゲームのパオロ君。
当然ながら疲れも出てきておりこれ以上歩きが必要なエリアでのゲームは酷なので「楽して釣れるポイント」をセトコージさんに電話して聞きそこに行ってみる事に。
最近行ったら中々に良い結果が出たらしくアクセスも楽なんでオススメとの事。
行ってみたら確かに楽でした♪
ココで昼までやってからストップフィッシングする事に。
パオロ君が持って来た「ビラーゴシャッドテール」は最初のポイントにて「アコウの攻撃」「根掛かり」で全て殉職。
・・・となればワタシの十八番である「フラッシュJ」の出番です♪
フルキャストしてボトム着底、スイミングからテンションフォール、そして次のスイミングで「カッ」と喰ってきたエモノ。
ファイトのカンジから「アコウ」を予想したのだけれども上がってきたのは綺麗なシマシマ。
「マハタ(幼魚)」
アコウに負けず劣らずのファイトで楽しませてもらいました。
この魚も非常に大きくなる魚種。
ドコに親分がいるのか・・・
それから数キャストの後に・・・
2匹目ゲット♪
クロー系である「ベビーカレオ3インチ」でボトムを意識しながらチェックすると・・・
「カサゴ氏」_
そして
「カサゴ氏の親戚(お名前不明)」もヒット♪
そしてアワセのタイミングを掴み始めたパオロ君のロッドが曲がる!!
「カサゴっすわ~」とちょっと残念そうなパオロ君ですが山陰ショアロックフィッシュはココからスタートです♪
丁度その頃、近くの集落から正午を告げるサイレンが鳴り響きそれと同時にバイト数が激減したので少しだけキャストしてからゲームエンド。
今回は初のエリア+初のターゲット+ベイトタックルオンリーにも関わらず最後までテンションを切らさず頑張ったパオロ君。
不満の残る結果であったと思いますが次は今回とは異なる展開が待ち受けているコトでしょう♪
リベンジはいつでもお受けいたしまする♪
「出雲=出雲そば」
そう考えながらソバ屋を探したもののどこも満席&待ち客多し。
翌日は大学駅伝が開催されるのでその分人も多いってカンジ。
出雲大社付近はとにかく人、人、人・・・
腹ペコ二人組は結局空席のあったラーメン屋でラーメンをすすって帰りましたとさ。
パオロ君、本当にお疲れ様でした!!
次はベイトタックル+スピニングタックルでリトライしましょう!!
それまでに「ビラーゴシャッドテイル4インチ」を買えるようにしておいて下さいまし♪
セトコージさんには「遠いから行かねー」って言ってた出雲エリア。
でも、こうも魚影が濃いとなるとまた行きたくなってしまいますわ・・・
さて、次はどっちに行こうか???