山陰ショアロックフィッシュ紀行・其ノ20「伝説の名ガイド再び」(バンダナ釣行記)
バンダナです。
9月23日に山陰入りしておりました。
今回は昔からお世話になっている「M岡氏」との釣行でございまする。
ワタシはバイト時代を含めて非常に長い期間釣り業界に身を置いておりまする。
そんなワタシですが3年間だけ、釣り業界とは全く別の仕事をしていた時期がありその時にお世話になっていたのがM岡氏。
以前は「ホネカワスジエモン」と言われる程のモヤシっ子だったワタシが人並みの体力と筋力を持つ事が出来たのはその3年間があったワケでして頭が上がらない御仁の一人でござる。
そのM岡氏が前々から「アコウに連れてけ!」と言っておられたのですが、丁度その頃は苦戦を強いられた時期であり、また灼熱の時期でもあった為、氏との釣行日程を組む事はありませんでした。
そして秋になり「絶対に釣ってもらえる」という自信が持てる時期・状況になりましたのでお誘いさせて頂きました。
23日午前3時に三次を出発。
今回は先ず大田方面からスタートして島根半島入りするプランでございます。
自身に課した一人あたりのノルマはアコウ3本。
「絶対に釣ってもらわなければならない」にも関わらず釣りをする事自体が超久し振りというM岡氏。
アコウは世間一般に「幻」と呼ばれる魚。
それでもワタシには全く不安はありませぬ。
それは今シーズンの釣行のほぼ全てを根魚に費やしてきた故にエリアやパターンのストック量がハンパ無い状態になってるからでござる。
更に釣行前にもたらされたセトコージさんをはじめとした釣友からの情報がその自信を確固たるものにしてくれました♪
「ただし道中は雨」
・・・それもかなりまとまった雨でござる・・・
「雨が降るのは一体誰のせいか?」について議論しながら進路を北に向け車を走らせます。
そして最初にポイントにほど近い港まで到着、まだ周囲が暗いので外灯の下でエギやら何やらを投げて時間をつぶし、空が白々する頃に目的のエリアにIN。
空は曇天ですが雨はうまい具合に上がっております。
先ずは簡単にリグ&アクション&狙うポイントのレクチャー。
リグは「いつもの」です♪
・・・現在、上記アイテムのほぼ全てが欠品、もしくは品薄となっております・・・すみません・・・。
アクションに関してはスイミングが主体。
基本的な動かし方は↓をご覧下さいませ。
このアクションは以前フラットフィッシュを狙っていた時のアクションがベースになっております。
フラットフィッシュにはかなり熱を入れて通い詰めていた時期がありまする。
当時はM岡氏とも頻繁に釣行しておりお互いに相当数のフラットフィッシュを捕獲しております。
それ故に「アクションの触り部分」だけをさらっと説明しただけですぐに理解。
ポイントについてもすぐに理解・把握してくれますので教える側も非常にラクさせてもらってます(笑)
そして2投目で・・・
ミニアコウさん捕獲♪
あまりにミニマム過ぎて即リリース。
足元を丹念にトレースするとカサゴ氏。
2匹目のカサゴ氏をリリースした直後、M岡氏のロッドが曲がります♪
本命捕獲です♪
取り敢えず「絶対釣ってもらうノルマ」は達成。
・・・あとはどれだけ数を伸ばしてもらえるか・・・
M岡氏はアコウ独特の引きにすっかりご満悦♪
そして隣のワタシはと言いますと・・・
・・・かわゆす・・・
先生の意地で連発させるも・・・
・・・まだかわゆす・・・
M岡氏がライントラブルを起こしワタシが対応。
取り敢えず「ワタシのタックルを・・・」と渡した直後に「来た!!」だって。
まだまだ小型、でもワタシが釣ったアコウよりはサイズが良い・・・
リーダーを組み直してワタシも負けじとキャスト再開。
・・・・・。
そしてひとしきりエリアを叩いた後に移動。
出雲大社の近くに到着した時、行く手を阻むかのように「大雨降ってます」的に山がかすんでおり・・・
「大田方面に戻るか?」と一瞬思ったものの取り敢えず山越えをして島根半島にIN。
そうしたら雨は降っておらず、降っても一瞬だけパラつく状況でしたのでゲーム続行。
そしてココでM岡氏が3匹のノルマを達成♪
サイズは小さいですが今回のプランは「とにかく釣ってもらう事」
サイズを求めるプランも当然考えておりますがそれなりに険しいエリアを選択したり、1匹も獲る事が出来なかったりとかなりリスキーなので今回は数の中にサイズを見出す作戦です。
ワタシもココでミニアコウさんを1匹追加。
直後、風が急に強まりそれに伴う風波で海が荒れてきたので風裏を求め中移動。
今回は「車を降りてすぐ」のポイントばかりをチョイスしておりましたが次のポイントは少しだけ歩いてもらいました。
そしてキャストを開始した直後にM岡氏のロッドが大きく曲がります!!
アコウ独特の突っ込みがロッドを見ていても良く分かります。
浮いてきたアコウは今日一番のサイズ♪
「よー引いた♪」と笑顔のM岡氏。
そうなんです。アコウは泳ぐ力が強いのでたとえサイズが小さくとも素晴らしいファイトをしてくれるんです♪
更に大型になればまさしく「潜水艦」のように海底を這ってくるかのような重厚なファイトになります。
初めての山陰ショアアコウとしては十分過ぎる内容に二人してニコニコなのは言うまでもありませぬ♪
因みにヒットワームは「Molix・RAシャッド3インチ」
ワタシが絶対的自信を持つのは「フィッシュアロー・フラッシュJシリーズ」
・・・ただ、現在品薄状態が続いておりその代打としてRAシャッドをチョイス。
その代打が今シーズン、堂々のレギュラー入りを果たしております!!
M岡氏はこの日、5本のアコウを捕獲されましたがその内の4本がRAシャッド。
手渡したBOXには色々なワームが入っておりましたがその中でM岡氏の琴線に触れたのがRAシャッドだったようです。
グッドサイズを見せつけられて黙っていられるワケがありません!!
我も負けじとキャストを繰り返します。
・・・数は伸びるともサイズは伸びず。
小型を馬鹿にするつもりは毛頭ありませぬ。
逆に小型を釣ってつまらなそうにしてるのを見たら腹が立つタイプっす。
それでも良いサイズを目の前で抜かれたらどうにかしてそれを越してやろうと考えるのが釣り人の性。
ここにきてアコウの活性はかなり高まってきたと言えます。
「居れば一撃でバイトしてくる・・・」そんな状況。
今回、ワタシは小型ばかりでしたが非常にアグレッシブなバイトが多く最後まで楽しませてもらいました♪
終盤は風と波に悩まされ、更に疲労が追い打ちをかける状況となり午後3時過ぎにゲームエンド。
最終的にM岡氏が5本、ワタシが8本の計13本のアコウを捕獲する事が出来ました♪
その内の数匹をキープして残りは全てリリース。
出来るだけ歩かないエリアばかりをチョイスしましたがそれでも多少のアップダウンや不安定な足場での釣りを強いておりますのでかなり疲れたと思います。
ただ、それに見合うだけの結果も得る事が出来ましたので良しと言うコトで・・・♪
釣りに熱中するあまり昼飯を食べていない二人。
今回はM岡氏オススメの蕎麦屋さんにIN。
「荒木屋さん」
注文するのは出雲に来た時の定番と位置付けてる「割子蕎麦」
出雲大社周辺には色々な蕎麦屋さんがあり、当然ですがお店によって蕎麦のコシやつゆの味などが異なります。
ワタシはどのお店さんでも美味しく頂けるクチですがこの荒木屋さんの蕎麦はかなりツボりました♪
昼時であれば待つ必要があるみたいですが既に夕方近くでしたのでお客さんも少なくとてもゆったりと食する事が出来ました。
M岡氏は人間ナビとも言える程に色々な地域の道を熟知。
当然ながら出雲~三次間の道路事情にも通じており今回はワタシが普段通らない道を教えてもらいました。
窓を開けて走るのが快適な時期ですが空には大きな積乱雲。
そして局地的な雨。
今回はある意味天候に翻弄された釣行となりましたがその天候に対応したエリアが次々と脳内に出てくるのはこれまで通い詰めた経験によるものが大きいです。
・・・逆に気になるエリアが多過ぎてドツボにハマる事もありますけど(笑)
ナニはともあれ今回の釣行は大成功♪
M岡氏、本当にお疲れ様でした!!
次はビッグサイズを狙って険しい道を歩いてみましょうかね?
ワタシ自身、「山陰エリアでアコウを獲る」という行為だけであれば「ほぼ確実に狙って獲る事が出来ます」と言えるまでになりました。
これまでの苦戦の連続がここにきて一気に報われてきた・・・ってカンジです。
・・・となれば次に目指すはサイズアップ・・・
昨年は11月末頃までアコウゲームが成立しておりましたので残りは約2ヶ月と考えていいかも。
その間に40後半、もしくは50UPが獲りたい・・・
その到達点の一つである40後半をお客さんの「おきキヨ氏」が見事にキャッチ!!
サイズは山陰ショアからのランカークラスである46cm
ブチうらやましい・・・
また、一緒に釣行された皆さんも見事にアコウ捕獲!!
これまで精力的に釣行しておられましたがその努力がしっかりと結果になっております。
いつも言ってますが山陰エリアはまだまだ未開ポイントがたくさん眠っております。
毎週のようにロックフィッシュゲームに出かけておりますが同業者(ショアからのロックフィッシャー)には数える程しか出会っておりませんのでそれだけマイナーな釣りであるともいえます。
それ故に開拓・発見の喜びが飛び抜けてるんですけどね♪
興味のある方は「今から」始めて下さい♪
今週末は台風の影響が出始めそう。
天気予報が「いつものように」コロコロ変化しており現時点で釣行エリアを絞り込めておりませんがサイズアップを目論んだ釣行をしてみようかと思っておりまする。
さて、次はどんなドラマが待ってるだろうか???