山陰ショアロックフィッシュ紀行2013・其の3「夢ヲ捕獲ス・・・」(バンダナ釣行記)
バンダナです。
6月2日に島根半島入りしておりました。
今回のターゲットはもちろん「根魚」
前日に三次の実家に帰省しておりそこから出発です。
2日午前3時に三次を出発。
渡船の第一便に乗るのであればもう30分早く出るべきなのですが、二便以降で空いた場所に入ろうと考えておりましたので比較的のんびりした出撃です♪
松江道を使いひたすらに北上。
高速道をあまり使わないワタシですが、今は松江道をフルに活用させて頂いております♪
日中は車の往来が激しい松江道、でも深夜早朝は車がとても少なく快適なドライブです。
ただし、山間部(殆ど山間部ですが・・・)では野生動物、主にタヌキが高速道路内に侵入する事が多いので注意!!
今回も3匹ほどお亡くなりになっておりました・・・
出発時の天候は雨。
予報では天候回復との事でしたが、渡船乗り場についても雨はポツリんこ。
既に第一便は出港しておりのんびりと準備開始です。
今回、ワタシが根魚を狙うべく足を運んだのは「宇竜エリア」
日御碕灯台のチョイ東側・・・といえばいいカモです。
宇竜漁港には2軒の渡船屋さんがあります。
「木村渡船さん(ごんげん丸)」
⇒ http://kimurasou.seesaa.net/
TEL:0853-54-5109
「中出渡船さん(中出丸)」
⇒ HPはありません
TEL:0120-545-231
渡船乗り場はコチラ↓↓
大きな地図で見る
駐車スペースは広く、トイレも近くにあります。
渡船の料金はいずれもお一人3000円也。
(途中の磯替わりOK)
渡船エリアは日御碕周辺から宇竜の地磯一帯となります。
初めての方は「何を釣りたいのか」を船長に伝えて場所決めするといいカモです。
渡船時間は「夜明けから日没まで」となっており当然ながらシーズンによって時間が変動しますので要確認です。
また、渡船期間は5月から10月末までとなっております。
んで、どちらの渡船屋さんもお弁当を作ってくれますので必要な方は前日の出港確認ついでに予約をしておくと美味しいお弁当が食べれます♪
これまでは中出丸での釣行を繰り返しておりましたが、先日、ごんげん丸の船長がパゴスに営業に来られたのが縁で今回初めて木村渡船さんを使わせて頂きました。
ごんげん丸は宇竜・日御碕エリアの遊覧船としても使われている船だけあってキャビン内は広々。
また、屋根つきですので雨でも移動の時に濡れる事はありません。
一方の中出丸は漁船タイプの船でごんげん丸よりは小さいですが、小回りが利きます。
どちらの渡船屋さんが良いかにつきましてはワタシは言える立場にはありませぬ。
また、ワタシ自身はどちらの渡船屋さんも使わせて頂くつもりでおります♪
これまで中出渡船さんばかりだったのは「初めて利用したのがたまたま中出渡船さんだった」とゆーだけの事でございます。
機会があれば「ごんげん丸」「中出丸」どちらにも乗ってみる事をオススメさせて頂きます♪
船長と相談をして今回のポイントを決定。
エサ師の方とは異なりウロウロしながらのゲームですので比較的広く歩ける磯を選択しております。
雨は少々パラついておりますが風は無く超が付くほどのベタ凪。
(↑の写真は今回上がった磯ではありませんので悪しからず)
今回入った地磯は目の前にある離れ磯に2名のエサ師の方がおられるだけで自分が歩き回れる範囲に釣り人はナシ。
昨年の秋にはアコウを獲ったエリアで、春(初夏)のチェックは初めて。
はやる気持ちを抑えつつタックルをセットしてゲームスタートです!!
自分が立っている場所と離れ磯の間はVの字型でやや急なカケアガリになっております。
目の前にエサ師の方がおられるので邪魔にならないよう足もとのカケアガリを中心にチェックしていきます。
・・・で、いきなりのグッドサイズのカサゴ氏捕獲!!
またしても「アコウか!?」と焦ってしまいました(笑)
ここから正午の納竿まで絶え間ないバイトが続きます♪
使用しているシンカーは「いつもの」である「ダミキジャパン・スリンヘッド」
(ワタシは21gをメインに使用しております)
(現在品薄ですが近日中に再入荷する予定となっておりますのでヨロシクです)
ただし、今回使用したスリンヘッドにはブレードチューン以外のチューニングを施しております。
このチューニングの仕様につきましては申し訳ございませんが現時点でお見せできませんのでご了承ください。
尚、ノーマルのスリンヘッドでも十分な威力を発揮しますので誤解されぬようお願い致します!!(ブレードチューンはもはや必須です♪)
☆★ブレードチューンにつきましてはこちらをご覧くださいませ★☆
⇒ http://pagos.jp/?p=51906
フックは「カルティバ・岩礁メガトンロック」と「カルティバ・岩礁カウンターロック」をワームのボリューム(太さ)に合わせて使い分けております。
スリンヘッドを使用した根魚ゲームに関してはフックの交換性を重視して「がまかつ・音速パワースナップ(Lサイズ)」をこれまで推奨してきました。
・・・が、ワタシが想い描く根魚用シンカーでは音速パワースナップの相性があまり良くないので久し振りにスプリットリングを使ってみました。
「オーシャンルーラー・スプリットリングG(3号)」を今回試してみたのですが、スプリットリングプライヤー無しで比較的スムーズに交換出来、とても良い感触を得ております。
ワームに関しては後ほど・・・
釣りに戻りますがとても良く釣れております♪
喰ってくるカサゴ氏は良型ばかり!!
「流石は島根半島!!」です♪
基本的にシャッド系のワームばかり使ってますが、クロー系のワームでのチェックも行なっておりまする。
でもガッツリ喰ってくれます♪
クロー系のお勧め「常吉・底でズルズル引っ張るテナガエビ(通称:底ズルテナガー)」
パゴスでは現在品切れ状態ですがメーカーさんに在庫アリと聞いておりますのでもう少しだけお待ち下さいませ・・・
モリックスワームもグーです♪
「モリックス・RAシャッド3.8インチ」
リアルさよりもアピール力を重視したい時にチョイス。
「フグフグ男」の餌食になりやすいワームですが、今回はフグ男さん不在だったようでフグ男さんに壊されたワームは皆無でした。
・・・カサゴ氏達にはガンガン壊されましたけどね(笑)
そしてスロースイミング中のバイトに反応してフッキング!!
掛けると同時に左へ走り出したエモノ・・・
カサゴ氏ではない「泳ぐ系」の根魚・・・その抵抗具合から「超本命」の姿が脳内に浮かび上がります。
今回も捕獲に成功!!の超本命アコウさんです♪
前回よりもう一回り大きいサイズ。
アコウ独特ともいえるファイトにいつもワタシは魅了されております!!
カサゴ氏は良型ぞろい、そしてアコウさんも首尾よく捕獲。
もはやいう事はありませぬ・・・♪
ワタシがメインで使用しているワームは「フィッシュアロー・フラッシュJシリーズ」です。
その中でもシャッドの3インチを特に好んで使用しております。
リアルなフォルムが魚達にどう映っているのかについては分かりませんが、もし自分が根魚用のワームを作る事が「あれば」、絶対にリアルフォルムのシャッドを作ります。
・・・っつか既にフラッシュJとかがあるので必要ないか(笑)
今回入ったエリアが良かったのか?それともシーズン的なものなのか?につきましては現時点は何とも言えません。
「春は苦労する」というのが昨シーズンに出した結論だったのですが、早くも修正の余地が出始めております。
これも良いサイズ!!
カサゴ氏も良型になると「口開き&体曲げ」による水抵抗以外に突っ込みファイトが強烈になってきます。
掛けた瞬間の「アコウか?カサゴか?」というドキドキ感もタマまりませんです(笑)
湾奥にあった狭いスリットの中でもバイトは連発!!
昨秋はココでアコウを獲ったので期待したのですが、今回はカサゴ氏オンリー。
でもサイズが良いから許す♪
そして「その時」がやってきます。
時間は午前9時40分頃。
目の前の離れ磯におられるエサ師の方はワタシに背中を向ける形で、島の向こう側で釣りを再開されました。
ワタシが立っている場所と離れ磯の間のチェックを開始します。
ファーストヒットはカサゴ氏。
今回、実家から魚の要請がありましたので良型はストリンガーに繋いでキープしております。
少しでもサイズが小さいなと感じたら即リリース。
このカサゴ氏もそうでした。
そして次のキャスト。
足元から沖に向かって極端に落ち込んでいるであろうカケアガリに差し掛かり、回収しようかとリールの巻きを早めた瞬間にバイト!!
予期せぬタイミングでのバイトと最初の強烈な突っ込みでリールを巻く事が出来ずロッドで耐えます。
早いスピードでのバイトは昨年獲ったアイナメを連想させましたが、その直後の突っ込みは良型アコウのそれとほぼ同様。
ただ、今まで獲った良型(40up)のアコウのように「ボトム付近を潜水艦のような重量感を伴いながらジワジワ寄ってくる」ではなくとにかく突っ込むファイト。
繰り返されるツッコミをいなして浮き上がった魚体を見ても「アコウ」だと思っていました。
抜けると判断して最後はブチ抜いてランディング。
・・・あれ?模様が違う・・・
突然のバイトと共に突然訪れた「夢」
遂に念願の「クエ」捕獲に成功!!!!
ワタシが展開している「山陰ショアロックフィッシュ紀行」のラスボスと位置付けていたクエ。
それが今、目の前に・・・
アコウ以上に歯がヤバくて最初はバス持ちするのをためらってしまいました。
「超々本命」を獲った喜び・・・
自分が信じてやり続けたスイミングで獲った喜び・・・
チューニングを施したスリンヘッドで獲った喜び・・・
クエとしてはまだまだ小型、でも言葉では言い尽くせない嬉しさが・・・
写真撮りの後、しばしボーゼン。
しばらくの後に我に返ってキャッチまでの一連の動きを回想。
回収しようとした早い動きに反応したかのようなバイト。
「もしかしたらスローに誘うよりも早い誘いのほうが良いのか?」
そう思って早いテンポでの誘いを開始。
アイナメ狙いならアリ、カサゴ氏ならば完全NGなスピードです。
そして3投目のファストスイミングで「ドーン」とバイト!!
そして強い突っ込みで抵抗するエモノ・・・
「まさか2匹目のクエ!?でもそれはあまりにも出来過ぎでしょ」と思いつつも、ほのかな期待をしていたのは言うまでもありません(笑)
そして浮かび上がったエモノの顔を見てまたしても「アコウか?」と思ってしまいました。
そしてブチ抜きランディングしてみたら・・・
「夢、2匹目捕獲也」
サイズは先程よりも小型、でも何度見てもクエの模様がその魚体に浮かんでおります。
あまりにも出来過ぎた展開に2匹目のクエは捕獲直後の写真撮りを忘れてしまった程です(爆)
魚をキープしているストリンガーは渡してもらった場所(船をつけてもらった場所)に設置しておりそこまでは少々距離があります。
クエ2匹はランディングネットに入れてタイドプールで簡易キープ。
その間に気を落ち着けて(笑)、魚体に目をやると何かを吐き出してる・・・
吐き出したのは消化されて骨だけになった小魚(魚種不明)
そのサイズは自身のフェイバリットワームである「フィッシュアロー・フラッシュJシリーズ(3インチ)」に酷似。
これだけでベイトフィッシュパターンを確実視するのは時期尚早ですが、少なくとも自分がやっていたゲーム展開は間違っていなかったと確信。
・・・嬉しくて舞い上がってしまってるような冷静さを保っているような・・・まさに「わけわかめ状態(爆)」
そしてこの日、「小型のクエはなんだかヘビに雰囲気が似てる」というコトに気が付きました。
ベースに戻ってクエをストリンガーに繋いだ後に遅めの朝食。
曇り空ですが雨は既に上がっており、時間の経過と共に東からの風が強くなっております。
鏡に近いレベルの凪だった海面も風波が立っておりますが、まだ凪のレベルと言えます。
食後、再びゲーム再開。
タイムリミットまであと1時間少々。
当初チェックしようと思っていた半分程度しかチェックが出来ておらず、残り時間はそのチェックをする事に。
そしてお約束のカサゴ氏。
ストリンガーは既に空きが無く、ひとつのフックに複数のエモノを掛けてる始末。
クエ捕獲後はサイズの優劣を問わず全リリでございまする。
スローな誘いと早い誘い、スリンヘッドオンリーでのゲームですがアクションのバリエーションは徐々にですが確実に増えております。
今後も経験を積んで「パゴスオリジナル」のシンカーにその全てをフィードバックさせたいと考えております。
(発売するかどうかはまだ未定です♪)
ロッドですが、前半は「シマノ・ゲーム タイプS83VS(既に廃番)」を使用。
中盤以降は「バレーヒル・ミッション サイファリストHRX CPXS-83MH」を使用しており、アコウとクエ2匹はサイファリストで獲っております。
PEラインは「よつあみ・リアルスポーツGソウル WX8」の1.5号。
ショックリーダーはナイロンの22LBです。
サイファリストは現在品切れ状態ですが、仕入れてもらうようお願いしておりますので再販の際はどうぞヨロシクです♪
PEのWX8は150m巻きしかないのですが、新製品で200m巻きの8本撚りが出ているようなので今度試してみようと思っております。
尚、今回の釣行では根掛かりロストは1個もナシ!!でした。
根掛かりはシンカー本体が岩などに挟まる事に由来する事が多いのでチューニングによる恩恵ではないと考えております。
スリンヘッドが本来もっている高い根掛かり回避性能がモロに発揮されたと言えますね。
そして正午上がりのアングラーの回収が始まったのを見て今回は納竿。
ストリンガーが「根魚のぼり」になっております♪
ワタシは単独釣行の際は渡船を利用していたとしても魚保管用のクーラーを地磯に持ち込む事はありません。
(人間さん用の飲料水と食料の入った小型クーラーは持ち込む事もありますけど)
なので最後まで活かしておいて、ドンゴロスに入れて持ち帰るスタイルをとっております。
ドンゴロス全体を海水で濡らす事はもちろん、その辺に生えてる海藻を拾って魚と一緒に入れる事で帰港までの温度上昇を軽減させてます。
今回はホントに出来過ぎた結果となりました♪
根魚ゲームに関しては船長も興味津々で少しずつでも楽しむ人が増えてくれれば・・・と言っておられました。
手つかずに近いレベルの磯がまだまだ無数に広がる宇竜エリア、高速道の開通でアクセスが非常に良くなりましたので今後行く機会が激増しそうです♪
船長に挨拶して宇竜漁港をあとに・・・
船長には「灯台周りもチェックしてみます」と言ったのですが、観光客がとても多かったので小心者のワタシはスルーしてしまいそのまま帰途につく事に。
でも、タダでは帰らないのがワタシ(笑)
標高の高いエリアでさえもタラシーズンはとっくに終了しております。
・・・なので、
ワラビハンターにクラスチェンジ。
既に採った形跡のある場所でしたが、2度目、3度目のワラビが発生しておりました。
因みに最初のワラビよりも後から出てくるワラビのほうが良いのが出るみたいです♪
「マムシグサ」
ここでカッコウの鳴き声と時折響くキジの鳴き声を聞きつつ昼寝をしてから実家に帰省。
今回のお土産は中々にグーです♪
今回、宇竜エリアに行く気になったのは「アイナメ」の捕獲話が意外と多かった事がきっかけ。
先日半島入りした時もエサ師の方がアイナメを釣っておられたのを見ましたし。
それにしてもクエは完全に予想外でした。
1匹なら偶然と考えてしまいますが、2匹となると・・・
ワタシ自身、昨年のアイナメに続き、今回のクエと自身が夢とするターゲットはとりあえず捕獲する事が出来ました。
・・・でも、クエに関してはまだまだ小型。
サイズアップ捕獲という「夢」をまだまだ追いかける事になりそうです♪
また、このエリアは春にも良型アコウが狙えるとの事ですので根魚ゲームに興味がおありでしたら是非挑戦してみて下さい!!
山陰エリアのアコウは瀬戸内エリアとは異なり「デイ」で狙えるのが魅力の一つっす♪
今シーズンも記憶に深く残る釣行を得るコトが出来ました。
これからもせっせと山陰に通いたいと思いまする。
さて、次回はどんなドラマが待っているだろうか???