山陰ショアロックフィッシュ紀行2013・其の13「復活のランカー」(バンダナ釣行記)

 2013年9月24日

バンダナです。

9月22日に山陰入りしておりました。
約1ヵ月程釣りから遠ざかっておりましたがようやく復活です♪

復帰第一戦は原点回帰の意味も込めて浜田の「とある地磯」に入ってみる事に。
久し振りの釣行は自身にとって「山陰ショアロックの聖地」ともいえる場所からリスタートです。

ココは2年前の9月に自身初のランカーサイズアコウを捕獲した思い出の地。
あの頃はまだ「どういった場所が良いのか?」が分からずがむしゃらに歩き回ってがむしゃらにキャストを繰り返しておりました。
・・・今も似たような感じ(笑)ですが、それでも捕獲精度は自分でもわかる位に向上しており今シーズンはそれを基にしたエリア開拓に情熱を傾けております。
このエリアはそんな「がむしゃらな自分」を思い出させてくれる一番の場所。
1ヵ月の間に低下してしまったモチベーションやテンションを復活させるにはもってこいのエリアと言えます。

青物が好調な最近の浜田エリア。
各沖波止は連日好釣果に湧いており、多くの釣り人が青物を獲るべく集結しておられます。
この日も午後から荒れ気味になるとの予報だったとはいえ、午前中は絶好の釣り日和でしたので多くの釣り人が集まるのは想像に難くありませぬ。
「そうなれば地磯も人が多いのでは?」
そう思い、暗い内から地磯入りするコトにしました。

広島出発は22日午前2時過ぎ。
大朝まで下道を、大朝ICから金城ICまで高速を使って再び下道で浜田入りするルートを選択。
午前4時半には目的とするエリアの付近に到着。
せっせと準備をして出発進行。

・・・慣れればなんてコト無い暗黒山道踏破ですが、久し振りならばチョイ心細いっす・・・
暗闇と物音にビクビクしながら歩く事約15分、やっとこさポイントINです。

ヘッドライトの光を頼りにタックルをセッティング。
「暗い内はあまり釣れない」というのが山陰ショアロックフィッシュのセオリーの一つと思ってますが、単なる思い込みかもしれません。
「逆にアコウ以外の根魚が反応するかも?」とも考えられますので暗い中キャストを開始。
海は鏡のようなベッタ凪です。

・・・で、セオリー通り何もなかったとゆー(笑)

そして夜が明け始め「そろそろやな・・・」と思い始めた時にバイト!!
サイズは小さいもののアコウ独特のファイト・・・
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ファーストフィッシュは可愛いアコウさん。

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「モリックス・RAシャッド3.8インチ」「マグバイト・アコウ用シンカー(プロト)」でのキャッチです♪


ワタシのブログではお久しぶりのモリックスワームですが、実際の釣りでは絶対に外す事が出来ないワームの一つです!!
それは「釣れるから」という単純明快な理由に基づくもの。
取扱店舗が急増しており、非常に入手しやすくなっておりますのでアコウ狙いの方は要ゲットです!!
因みにワタシ個人のイチオシは「RAシャッド3インチ」及び「RAシャッド3.8インチ」「ホワイトシャッド」「セドゥチェンテ」です♪

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ボディにボリュームがありますのでフックはワイドオフセットフック(幅の広いフック)が必須で個人的には「カルティバ・岩礁カウンターロック」をオススメいたします!!
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シンカーに関しましてはマグバイトさんのフェイスブックページに時々掲載されておりますのでご存じの方が徐々にですが増えつつありますね。
※本日、マグバイトさんから名前出しOKを頂戴しましたので「マグバイト・アコウ用シンカー(プロト)」と表記変更させて頂きます(9/25追記)

尚、パゴスでもオリジナルのアコウ用シンカーをテストしておりますがそれとは全く別モノですのでその点は誤解無きよう・・・

パゴスオリジナルと同様にフックシステムが独特であり、その部分は未だ発展途上。
ヘッド形状に関してはワタシ自身としましては合格点を出させて頂いております。
実際に販売を開始された際はパゴスオリジナル商品にとって強力なライバルとなる事は必至ですが、「それはソレ、これはコレ」と割り切っております。
ちっぽけではありますがワタシのプライドをかけて、微塵の妥協もせず「言いたい放題」言わせて頂いております(爆)
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(↑のアコウは2013年7月21日に捕獲)

既に良型アコウの捕獲にも多数成功しており自身の身をもって「ヤバさ」を体感しております♪
尚、完全に「スイミング」に特化しているのが特徴です。
パゴスオリジナルはスイミング・ボトムネチネチそれぞれの「良いトコ取り」を目論んでおりますがマグバイトさんの「100%スイミングに特化」の潔さには感服しまくりです。

販売開始は来春の予定と聞いております。
パゴスオリジナルも来春発売を予定しております。

この2つのシンカーの登場により、皆さんに超ご迷惑をお掛けし続けてきた「長期欠品問題」は完全に解消されます!!
そして来季のアコウゲームは激アツになるコト必至です!!


・・・話を戻します。

幸先良くアコウさんを捕獲、次につなげるべくキャストを繰り返します。
そしてスイミング中に再び明確なバイト!!
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最初のアコウさんよりチビッとサイズアップした・・・か?
何にせよリリースサイズに変わりありませんが(笑)
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小型サイズでも非常にアグレッシブなバイト。
秋は1年で一番アコウが釣りやすいシーズンだと思っております♪

2匹とも浮き袋が膨らんでいたのでエアー抜きをしてストリンガーに繋いだ後にタイドプールへIN。
しばらく様子見です。

大型からヒットしてくる確率の高いアコウ。
釣り開始から既に1時間以上が経過しておりますが釣れるのは小型サイズ。
小型でも顔が拝めればそれだけでハッピーなんですが、本音を言えばやはり大きいサイズが釣りたい・・・

この地磯、予想に反してワタシの他にもうお一人ルアーマンがおられるのみ。
離れておりましたので詳細は不明ですが、ジグやエギをキャストしておられました。

狙い方を少し変える為に「マグバイト・アコウ用シンカー」から「ダミキジャパン・スリンヘッド改」にチェンジ。
ボトムを意識したややスローな展開を試みたトコロ・・・
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予想通りのカサゴ氏♪

その次のバイトは即「アコウや!!」と分かるバイトでした。
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現時点での一番サイズ。
でもリリースサイズであるコトには変わりなし・・・

少し前であれば十分にホクホクな内容なのですが、今は少し物足りなさを感じてる・・・
それを「進歩」とするか「欲深さ」とするかは難しいトコロ。
次なる1匹を求めて更にキャストを繰り返します。

秋はアコウが最も釣りやすいシーズンだと思ってますが、同時にワームクラッシャー達の猛攻を受けるシーズンとも言えます。
ワームクラッシャーと言えば聞こえはいいですが「フグ」や「ベラ」の事ですので悪しからず(笑)
ホワイト系などの目立ちやすいカラーはあっという間にフグフグ男さんの攻撃にあいオシャカに。
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既に2ケタを超えるワーム達が殉職。
有効な対策は「ワームの色を地味にする」などの受け身系がメインとなります・・・
あまりに攻撃が酷い場合はエリアチェンジする以外に方法が無いのですが、この日はまだ何とかなるレベルでしたのでゲーム続行。
ただし、フォーミュラ(集魚効果のある匂い)配合のワームやホワイト・チャート系のワームは封印です。

ブレードも一番アピール力の低い「ウィローブレード」にチェンジ。
時間の経過と共に根魚達の活性が低くなっているだろうと思いつつもワームクラッシャー達の攻撃を受けにくい早めのテンポでのゲームを展開。
もう一つのワームクラッシャー対策としましては「出来るだけポーズやステイ、ストップの時間を短くして、素早いアクションを心がける・・・」というのもある程度ではありますが有効です。

そんな折、小さなバイトに反応してアワセ。
フッキングすると同時に小気味の良い動きをするエモノ・・・
サイズは大きくなく、尚且つ根魚っぽくないファイトです。
海面に浮かんだ魚体を見ててっきり「チヌ」だと思ってましたが・・・
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釣り上げてみたら「フエフキダイ」だったとゆー。
目の周りのブルーラインをはじめ魚体全体が非常にきれいなお魚さんです♪
因みにフエフキダイは温水系の魚。
・・・ですのでまだ海の水温は高いと判断出来ます。

時間は既に9時を過ぎようとしております。
この頃から東からの風が徐々に強まってきており、それまで鏡のようだった海面にも小波が立ち始めます。
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「昼前から風強し」の予報は正解だった模様。
風は確実に強くなっており、ラインが流されて釣り難い状況に・・・

風は東から西へ、潮の流れは西から東へ。
相反する風と潮の動きはアタリを取り難くするばかりかルアーのアクションも不自然になりがち。
魚からのシグナルも乏しくなり、脳内には「納竿」の2文字が・・・

悪くなりつつある流れを解消すべく「シンカーにシンカーを追加」してみる事に。
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スリンヘッドに設置したブレード用のアイに7gタングステンダウンショットシンカーをセット。
21gのスリンヘッドは1ozにウエイトアップ!!


因みにシンカーは「グラン・ノガレス ゴブリンバットクイックチェンジャー」と呼ばれるシンカー。
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スナップリング状の取り付け部でワンタッチで取り外しが可能。
個人的にはこのカタチも気に入っております♪
現在、パゴスでは取り扱っておりませんが、バスフィッシングに強いショップさんには置いてあると「思います」ので興味があればゲットしてみて下さい。
パゴスではもう少し検証してから取り扱いの是非を問いたいと思っております♪


ウエイトアップによって少しでも風と潮流に対抗するのが目的だったのですが、こうも上手くいくとは・・・

これまでと比較して格段にボトムが取りやすくなり、集中力が復活!!
ワームクラッシャーたちの動向が気になりつつもボトム中心のスローな釣りを展開。

「ドスンっ!!」

いきなりのバイトに考える間もなく体が反応。
フッキング動作と共にドラグが悲鳴を上げる・・・
これまでの根魚狙いでここまでドラグを一気に引き出されたのは恐らく初めてですわ。
ワタシはそれだけガチガチにドラグを締め込んでゲームに臨んでおります。
そのガチガチに締め込んだドラグを引き出したエモノは大型アコウ特有の「潜水艦のようなファイト」に変化。

心臓バックバクになりながらもじっくりと確実に寄せていきます。

数度の重く鋭い突っ込みをかわして浮かび上がった魚体は遠目に見てもランカーサイズ。
タモを拾って岩を下り、一発でネットイン!!
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大幅にボリュームアップしたリグですら「ちっさ!!」と思ってしまう程のナイスな魚体・・・

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またしても「神降臨!!」

突然のバイトと強烈なファイトにすっかり舞い上がってしまい「50cmいったでしょ!?」とドギマギしながらメジャーを当ててみたトコロ・・・
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あれ?50cmのメモリを超えてない・・・
写真では48cmを指してますが、「口閉じ+尾開き+バンダナ的超厳しい目」で再度確認したら47cm。

50cmの壁はやはり高かった・・・でも激烈に嬉しい1匹である事は変わりありません!!
今シーズンはホントに出来過ぎた内容の釣行が多くて自分自身怖くなってしまいます(笑)


無くしそうになったモチベーションとテンションは完全に復活!!
「脱スリンヘッド」したパゴスオリジナルアコウ用シンカーのプロトも近日中に誕生する予定となっており、シーズン終了まであと約1ヵ月チョイですが心機一転、超集中してテストに打ち込めそうです♪
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ブレード用のアイにシンカーを追加する案は昨シーズンから構想&テストしておりましたが、クイックチェンジャーの登場で「最も完成体に近いカタチ」に巡り合えたような気がします。
尚、速いスイミングアクションでは金属ブレードとタングステン製シンカーが干渉し合って「カチカチ音」を発する点にも注目です!!


ランカーアコウ捕獲後は、すっかり緊張感も集中力も消失してしまったので納竿する事に。
様子見でストリンガーに繋いでいたミニアコウさんは全てリリースOKと判断したので全リリ。
カサゴ氏はフッキングした場所が悪く死んでしまったのでランカーアコウと共にキープ。

久し振りのポイントでの久しぶりの釣りは素晴らしい結果に!
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ワタシにとっての「聖地」はこれからも「聖地」であり続けるでしょう♪

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最後に背後にある「猿岩(ワタシが勝手に命名)」にもひと時の別れを告げて釣場をあとにしましたとさ。
・・・岩のでっぱり具合がなんかサルっぽいでしょ?

帰りの山道は足取りも軽やか・・・ではなく、きついアップダウンを休み休み踏破。
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でも真夏のコトを考えたら非常にラクになったのは間違いありません♪
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セミの大合唱は既に無く、秋を告げるモノたちの姿がアチコチに。
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触ると手がムラサキに・・・(笑)
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↑は「クツワムシ」
暗くなるとガチャガチャやかましいバッタです♪
山間部より沿岸部に多いような気がするのはワタシだけ?

車に戻ってからは「マリン大橋」の下にある「加宝丸渡船さん」に立ち寄ってみました。
http://www.kado-tosen.com/
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この日は青物の釣果がちょっと下降気味だったと船長が言っておられましたが、それでも各波止共に多くの釣り人が竿を出しておられました。
オキアミなどのエサに着いてしまった感のある青物ですが、ルアーマンが良く釣られる状況も多々あるとのコト。
前日(21日)に実家の釣友が沖波止に上がってジグでヒラマサを5本捕獲した様子。
ワタシ個人としては根魚狙いで沖波止に上がりたいのですが、動き回るのが常の根魚ハンティングでは波止一杯の人の中でのゲーム展開は超厳しそうです。
またシーズンをあらためて挑戦したいと思います♪

加宝丸渡船さんを後にしてからは軽く仮眠。
目が覚めてから着替えて少し遅い昼食に・・・

昼食のメニューは前々から決めており、今回の釣果の行き先も前々から決めておりました。
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「うどんの今田さん」

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浜田入りする度に何かとお世話になっている大将に今回のエモノを進呈させて頂きました♪

その大将からは・・・
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自然のミツバチの巣から採ったというハチミツを頂きました♪
山間部に作られた巣であり、ミツバチ達が集めた蜜の種類は多岐に渡っており、普段口にするハチミツとは全く違う風味。
言葉でうまく説明できないのですが「非常に濃厚である」という表現が一番適当だと思ってますです。

「山の男」の側面を持っておられる大将のお店では美味しいうどんを食する以外にもワタシの興味をくすぐるネタが満載です♪
これからもずっと通わせて頂きたいと思っております。

山陰のアコウゲームは非常に良いシーズンを迎えております。
「アコウを釣る」という行為だけを考えたら釣れる確率が一番高いシーズンです。
これまで苦戦を強いられた方も今一度挑戦する価値アリです!!
・・・ダメだったらアオリを狙ったりカマス狙ったりも出来ますし♪

ワタシは再び山陰各地のアコウを狙った釣行を繰り返してまいりまする。
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あの激烈な引きを再び・・・

さて、次はドコに出没しようかな???