闇ヲ徘徊ス・・・「序章・ヒラセイゴ乱舞」(バンダナ釣行記)

 2013年10月17日

バンダナです。

連休最終日となる10月14日の昼過ぎから山陰入りしておりました。

今回は根魚タックルに加え、アジメバタックルも搭載。
明るい内は根魚を狙って暗くなってからはアジメバ系をチェックしてみる・・・つもり。

海に手を入れたらお分かりの通りまだまだ水温は高く、メバルを狙うにはまだ時期尚早であると考えております。
それは「絶対に釣れない」というイミではなく、ワタシ自身が「良し」と考える状況では無いというイミですので誤解無きよう・・・

海況はややウネリが残っている様子。
丁度この日に山陰入りしていた井口店テンチョー「ゲーリー重森君」にTELしてみたら沖波止では波の影響をさほど感じないものの、周囲の地磯は遠目に見てもサラシが発生しておりシーバスが良さそうな雰囲気・・・とのコト。

因みにゲーリー君たちは浜田・西沖波止に渡ってジグをキャスト、同行者のお客様がカンパチ捕獲、そして「ワカナ(ヤズ)」を各自複数匹捕獲したそうです。
2~3日前から入り始めたワカナのナブラは随所に発生!!
(浜田エリアに)入りたてホヤホヤなようで、まだオキアミについておらずジグばかりヒットしてた模様。
ベイトはシラスっぽい非常に小さな小魚類ですので、ジグのサイズに注意です♪
また、ワカナは超ハイスピードアクションでリアクションバイトを誘発させる方法がかなり有効です。
本格的なショアジギタックルではすぐにバテてしまいますし、青物としてはサイズは小さめですのでライトなタックルで挑まれる事をオススメします♪

地磯で根魚を狙おうかと思ってましたがあまり芳しい状況とは思えませんでしたので「自分も沖波止で根魚を狙ってみるか・・・」と思いお世話になっている
「加宝丸渡船さん(旧加戸渡船さん)」にIN。
丁度船長がおられたのでしばし談笑していたのですが、浜田の渡船は午後4時が最終であるコトをすっかり忘れておりました・・・
その事を船長から告げられ、時計を見たら賞味2時間出来るかどうかのレベル・・・
「5秒ほど」考えて沖波止釣行はキャンセルし、船長に挨拶した後に進路を西へ。

いきなり「打つ手なし」の状況になりつつあります・・・(汗)

暗くなるまであまり時間が無い点を考えると移動に時間のかかる地磯はNG。
そう考えながら浜田以西に点在する根魚ポイントを思い浮かべながら車を走らせるものの良い場所が見つからない・・・
その内、暗くなってからの事を考え始め「益田以西から浜田方面に戻りつつアジメバ系のチェックをしてみるか」と思い立ち一気に須佐の「ホルンフェルス断層」まで移動。
11
・・・ココまで移動する時間があれば余裕で地磯に入れたのでは?というツッコミは無しでお願いします・・・(笑)

周囲はまだ明るく、海況もまずまずでしたので根魚タックルを持って断層近くの地磯にIN。
このエリアにはエサ釣り師の方がお一人、少し離れたトコロにエギンガーらしき方が数名・・・

ココでは過去にカサゴ氏を狙って何度か釣行をした事があります。
全体的に水深は浅めでワタシが思う大型アコウを狙う条件ではないのですが、過去とは全く違うアプローチなので予想外の大物が・・・と一抹の期待を胸にキャスト開始。
14
・・・で、予想通りのカサゴ氏ゲット♪

13
オリジナルシンカーをキャストしたいのですが、30gしかプロトを作っておりませぬ。
水深の浅いこのエリアでは不向きですのでここでは「スリンヘッド改」をチョイス。

その後もぽつりぽつりヒットするものの全てカサゴ氏。
そしてワームクラッシャー「フグフグ男」にワームを複数個破壊され・・・
12
夕暮れを迎えております。

このエリアはアコウ狙いに全く不向きと言うワケではなく、十分に有望なエリアと言えます。
ですが、広島からはかなり遠い場所であり、頻繁に通うのはちと困難。
それを補うだけの条件が揃っていれば・・・ですが、「ワタシの思う理想のエリア」とは少し異なっており「通い詰める」までには至らなそう。

「メバル・アオリ狙いだった場合は別です♪」

10
いいカンジのサラシが出てる箇所もあり、お約束のミノーをトレースしてみましたが全くの無反応で「夜の部」を迎えます。


【夜の部】闇ヲ徘徊ス・・・「序章」

ワタシ自身の脳内は未だにアコウ(キジハタ)をはじめとした根魚に占有されております(笑)
しかしながら、世の中は確実にメバルシーズンに向けて移ろいでおります。
そしてメバルはパゴス的主力魚種の一つであり無視する事は出来ませぬ。

「釣れない」というのも立派な情報になるワケですし、そろそろ「アジ」も入ってくる頃・・・
アジに関してはメバル程に水温の低下を待たずして釣れる可能性がありますです。
そして「とある情報スジ」から得ていたヒラセイゴ情報もあったのでそれら全てをまとめてチェックするプランでございます。
・・・因みにその情報はナゼか大阪方面から逆輸入されたカンジで耳に入っておりまする。

過去に実績のあった港や磯場をテンポよくランガンです。

いきなりバイト!!となればいう事無しですが世の中はそんなに甘くございませぬ。
適度に肌寒く、周りの雰囲気だけで言えば「もしかしてメバルもイケるかも?」と思わせてくれる状況ですが、海に手を浸けるとあまりの暖かさに「やっぱまだ早いわ・・・」とガッカリしてしまう事を幾度となく繰り返します・・・。

そしてとあるエリアにIN。
どこに行っても雰囲気はかなりいいカンジ。
上下乱高下してるテンションですが、移動後のファーストキャストはテンションアゲアゲ(死語)です♪
そして数度のキャストで徐々にテンションが下がり始め・・・た頃に「コッ!!」とバイト。
藻やシモリではなく確実に魚からのシグナルです♪

キャストしてるのはキャスタビリティーに優れ、メバル・ヒラセイゴのどちらでも高い威力を発揮する
「ラッキークラフト・ストリームドライブ45(FC55カラー)」
stream_d4
ストリームドライブシリーズはテンポ良く探れるのでエリアチェックには最適なプラグと言えます♪

その後も「コッ」と当たるバイトが超単発ながら続き、何とか正体を掴んでやろうと躍起になります。
水温の高い状況では「フグフグ男さん」の活性も高く、プラグにも果敢にアタックしてきます・・・
そのアタックは「コッ」という超ショートバイト系のアタり方が多く、加えて全くフッキングしない事で不安が更に増大。
まぐれでもフッキングして正体が分かれば納得できるのですが・・・

トレースするライン、リトリーブスピードを変化させつつ、時折手首を軽く返す程度ながらワンアクションも加えて様子見。

そのワンアクション直後にバイト!!
今度はしっかりフッキング♪(嬉)
鋭く突っ込むファイトはグーフー(フグの事ね)ではありませぬ。
最後は躊躇なくブチ抜いてランディング。
9
お久しぶりのヒラセイゴ捕獲ナリ♪

8
サイズは30cmチョイと小型ですが、鋭いファイトは健在!!

7
何より美しい魚体&カッコいいフォルム。
これに魅せられて狙う方も多いのでは?

一瞬のイレギュラーアクションが効果的だと推測してその後もキャストを続けるもこのエリアでは最終的に5フッキング1キャッチ。
ショートバイトを克服できずこの場を後にしました。

そして次のエリアに入ります。
到着してみると本格的なシーバススタイルの方が準備をしておられました。
同じ場所に入られるのであれば遠慮しようかと思ってたんですが、挨拶して話をしたトコロ、別の場所に入られるとの事でしたので釣りをさせて頂く事に。
チェックしたいと思っていたテトラ帯を一通りチェックするも音沙汰ナシ。
素早く見切りをつけて移動・・・しようかと思いながら波止の内側を覗いてみたら何か居る・・・

わずかに外灯の影響を残す海面に魚らしきシルエットがいくつか見えております・・・

忍び寄ってキャストしてみたら一撃でバイト!!
・・・が、一瞬でバレてしまう・・・
「マルセイゴ」か「ヒラセイゴ」かまでは分かりませんが確実にセイゴシリーズ。
正体を確かめるべくプラグをローテーションさせるも先程と同じように超ショートバイトばかり。
でも、個体数が多いのか、活性が高めなのかキャストする度に何らかの反応が見られます。

「もしかしてルアーのサイズか?」

そう思うものの小さめのプラグは今回持参せず。
「ジップベイツ・リッジ35シリーズ」は常備してるもののプルプルアクションには全くの無視。
メバルでは超効果アリのポーズも完全に見切られる結果となり打つ手なし。
その他の手持ちは全て40mmサイズ以上のプラグばかり。
・・・40mmサイズは決して大き過ぎるサイズではありませんが、この時は僅かなサイズの差が大きな釣果の差に繋がっております。

そこでワームをチョイス。
1.4gジグヘッドにバークレイ・ベビーサーディン2インチ・・・
「シルエットが大き過ぎか?」と思いつつもキャスト。
コレにも頻繁に反応を見せるもののやはりフッキングにまで至りません。

ワームを「エコギア・グラスミノーSS」チェンジします。

「大正解!!」
20
ここから怒涛のラッシュが始まります♪

21
「エコギア・グラスミノーシリーズ(特にSS)」は誕生してからかなりの年月が経過しております。
その間、カラーバリエーションの変化は多少あったもののフォルム自体は変更無し。
その間、私自身のグラスミノーSSに対する信頼度が揺らぐ事は一切無し。
パゴスではごくまれにしか置いてませんが、そろそろ定番ワームとして常時取り扱いを・・・と考えております。

ワームのサイズをダウンさせる事で劇的に反応が良くなっております♪
確かにバラす事も多かったのですが、バラした直後でも直ぐにバイト!!
「ワームに狂ってしまっている・・・」
そんなカンジです(笑)

サイズは相変わらずの30チョイクラス。
そもそも春頃に釣れる40越えクラスはこのヒラセイゴ達が成長したものであり、今時期に40越えは厳しいと思われ・・・です。
それでもメバルタックルでのバイト&キャッチは非常に楽しい♪

ヒラセイゴは警戒心の強い魚に属しており、幼魚と言えども同じ場所にキャストし続けるとスレてしまう・・・
とゆーのがワタシの見解であり、この時もそうでした。
グラスミノーシリーズはテール部分のプルプルが特徴のワーム。
22
※写真は過去のものですので悪しからず

プルプルアピールにスレた・・・と考えたら今度はストレート系のテールにチェンジするのが得策か?
そう考え、「モンスーン・BBイール」にチェンジ。
bb_eel1
もちろん、このままでは希望とするサイズよりもはるかに大きくなってしまいますので「テールカットチューン」を施します。
19
テールカットチューンはハサミでテールを斜めにカットするだけ。
とっても簡単、かつ効果絶大なチューニング方です!!

これが「超正解!!」
4
バイト数&キャッチ率が復活♪

3
・・・試しにチューニング前のBBイールをキャストしてみたら反応がピタッと止まってしまったとゆー。
そしてテールをカットしてキャストしたらバイト復活。
単純な思考ではありますがワームのサイズ・ボリュームが釣果にしていると判断出来まする♪

5
BBイール・グラスミノー共にクリア系のボディにシルバーラメが入ったカラーがこの日は最強でした。

6
「何十匹釣ったのか?」と思われてしまうような書き方をしておりますが、実際にキャッチしたのは20本弱。
全てキープするつもりはなく「5本キープ」と決めてたんですが、最終的に8本ほどキープさせて頂きました。

16

飛び抜けたサイズでなくとも幾度となくランディングを繰り返した結果、親指はボロボロ。
・・・でもこれは自分にとっての勲章です♪

本当はプラッギング主体で釣りたかったのですが、今回の手持ちルアーでは完全に役不足でした。
せめて「ストリームドライブ35HD」を一つでも忍ばせておけば・・・と後から思っております。
stream_d35hd_1
そのサイズとアクションから類推するにこの日のプラッギングで一番効果を発揮したのでは?と思ってしまったストリームドライブ35HD。
数日前に「ファイブコア・安部さん」からFC55カラー(ファイブコアオリジナルカラー)の35HDサンプルを見せて頂いていただけに何とかして「略奪」しとけばよかった・・・(爆)
しばらくの間、ヒラセイゴは小さなベイトを追っているものと考えられますので山陰釣行される方は要ゲットです!!

2
狙えばまだまだ獲れた状況でしたが、翌日は仕事でありもう数カ所チェックしたいエリアも残しておりましたので午後10時半頃に見切りをつけて場所移動。

月・潮・ベイト・ルアーの条件が整っていた結果の爆釣劇でしたので、次回同じ場所に行ってもダメそう・・・
それでも、狙うべきエリア・スポットに関するヒントは十二分に得る事が出来ております。

その後は再び音沙汰ナシの世界にIN。
そしてこの日最後となったエリアに入ります。

この日は潮位がかなり高く、普段露出している岩やテトラも水没しておりました。
過去にもそれと同じ条件の中での釣りを何度も行なっているワケですが、どういった作用なのか「アジが良かった」という印象が強く脳内に残されております・・・

そしてこのエリアはヒラセイゴよりもメバルやアジの実績が高いエリアでしたのでアジを狙ってみるべくジグヘッド+ワームでチェック。
表層からかなり深いレンジまで細かくチェックするも反応ナシ・・・

ココは外灯の影響を少なからず受けているエリアですが、この日は頭上にお月さんも出ておりましたので外灯の「有る・無し」は特に気になっておりませぬ。
・・・なのに外灯の影響を受ける範囲ばかりキャストしてる自分に気づき、少し場所移動。
月明かりが潮目を映し出しているのを目視、その付近にキャスト。
数投目に「グッ」とバイト!!
反射的にフッキング、その後のファイトはまぎれもなくアジ♪
首尾よく抜き上げてランディングネットにIN。
尺には及ばないものの自身にとっては十分過ぎる程にグッドサイズのアジでした♪

タイムリミットと位置付けた日付変更線までで釣ったアジは4匹。
超単発であり、レンジもスポットもバラバラ。
パターンの「パ」の字も見つからず・・・でしたが、今回は「居る」という事実だけで十分に満足です!!
17

全てを水温のせいにするワケではありませんが、やっぱり水温が高い・・・
そのせいか、いつも目にするウニ以上に・・・
18
「ガンガゼ」多数

1
長いトゲに毒があり、刺されたら非常に痛いので注意!!
今回立ち寄った港湾部の一部でしたがガンガゼ密度が非常に高い場所がいくつかありました。
それも、素手で楽に触る事の出来る場所・位置におりましたので一応注意して下さいませ。

因みに食べたら普通のウニと同じく非常に美味しいらしい・・・
・・・でも、れっきとした「ウニ」ですので勝手に獲るのはNGですので要注意!!

そんなガンガゼ達を見てるとその底付近にメバルの姿がチラホラ。
小型サイズではあるもののメバル達もしっかり居る事が分かりましたです♪
今回はメバルは大小を問わず一匹も釣れてませんが今後は・・・楽しみです♪

今回は運よくヒラセイゴのたまり場と必釣パターンを発見する事が出来ました。
また、単発であったもののグッドサイズのアジも捕獲!!
今後は「確実に」良くなっていきますので山陰エリアに行かれる皆さんもそろそろメバル・ヒラセイゴ・アジを意識して下さいませ♪

ワタシも今回の釣行で「少しだけ」ですがメバルモードに脳みそが切り替わってきたような感じです。

・・・ですが、次回釣行は再び「山陰ショアロックフィッシュ紀行」の予定。
台風が過ぎて以降、山陰は荒れ模様が続いておりどうなるかは直前まで分かりませんが・・・

ダメだったら再びヒラセイゴを狙ってしまうかもです(笑)

さて、今週末はどんな天気になるのか???