山陰ショアロックフィッシュ紀行2014・其の4「ヒラメとアコウ再び…」(バンダナ釣行記)

 2014年6月12日

バンダナです。

6月8日に山陰入りしておりました。

今回は5月末に初入釣したエリア(松江方面)に行っておりまする。
その時http://pagos.jp/?p=75960はヒラメとアコウを捕獲♪
非常に良い感触をつかむコトが出来ました。

しかし、その時にチェックしたのは全体の半分程度であり、今回はそのもう半分をチェックするのが目的でございます。

出発は8日午前1時過ぎ。
三次まで下道、三次東ICから三刀屋まで松江道、そこからは大東町(県道24号線)を経由して松江に至るルートを選択。
道中では雨足が強まる場面も多々あり、何となくイヤーな雰囲気・・・
しかし、松江から山越えして日本海に出ると雨は小康状態になっておりました♪

ポイントにIN、ゲームをスタートさせたのは午前5時頃。
大きなワンドを二つ隔てた先に前回チェックしたポイントがあります。
今回のポイントは予想よりもかなり広く、ヤバそうなニオイがプンプンします(爆)

このエリアにはワタシ以外にルアーによる青物狙いのアングラーさんがお二人おられました。
ターゲットは違えど同じルアーというカテゴリですのでエサ師の方ほどに神経を使う必要が無い点は互いに楽かなと♪
話をしたらルアーによる根魚専門でココに来る人を初めて見たとのコト。
・・・とゆーコトは抜かれていない(釣られていない)ってコトです♪

はやる気持ちを抑えつつ、でもアツい期待を込めつつ、キャスト!!

・・・で初っ端から明確なバイトあり♪
・・・で定番のカサゴ氏からスタートです♪
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この日も数多くのカサゴ氏&アコウ(キジハタ)を捕獲。
「居る」コトは誰もが知っているんだけど、本気で狙うアングラーはまだまだ少数。
それ故の「保証された釣果」を存分に堪能させて頂いております♪

雨はひどくないもののジョウロから出る水のような、霧雨のような「いつの間にかズブ濡れになってる系」の降り方です。
昼過ぎまではレインスーツを脱ごうかどうしようか何度も迷って、結局着たままゲームを続行しております。
風はほとんどありませんが、時折ピューっと吹いてくると一気に体感温度が下がります。
その時ばかりは「レインスーツ着てて良かった♪」と思ってたりして。

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ヒットするアコウ(キジハタ)は小型サイズがメイン。
それでも非常にアグレッシブにバイトしてくるのでバイトがある度にドキドキさせられます(笑)
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小さくとも本命であるコトに変わりは無く、この魚体を手にする為にわざわざ山陰まで車を走らせているワケでして。

最近は『マグバイト・バサロ』のみを使用したゲームばかりを展開しておりましたが、この日から再び『パゴスオリジナル・RFシンカー(仮称)』のテストを再開。
両方とも「スイミング」でのゲーム展開を前提としたシンカーですが、それぞれ性格の異なる部分があります。

『バサロ』は純粋にスイミングのみを追求したモデル。
『パゴスオリジナルRFシンカー』は様々な使い方・セッティングを想定したフリー(自由)なモデル。

『バサロ』のコンセプトや使い方については以前ブログhttp://pagos.jp/?p=75632を作成・公開しておりますのでそちらをご覧ください。
『パゴスオリジナルRFシンカー』の詳細については随時「小出し」して発売日等が確定する頃に全てをまとめさせて頂きます♪
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今回のゲームも『バサロ』と『フラッシュJシリーズ』のコンビネーションが炸裂!!
当然ながら『パゴスオリジナルRFシンカー』も『フラッシュJシリーズ』との相性がバツグンです♪

『バサロ』及び『フラッシュJシリーズ』はパゴス実店舗及びネットショップに再入荷、好評発売中ですのでヨロシクです♪

今回は比較的広いエリアをウロウロしながらのゲーム展開。
青物狙いのお二方はほぼ同じ立ち位置からのキャストを繰り返しておられ、時折ワカナ(瀬戸内で言うヤズ)を釣っておられます。
・・・ちなみにワカナ(ヤズ)はブリの幼魚の事を指します。
話ではヒラマサの回遊も頻繁に起こるみたいっす。
一応・・・ですがジグをキャストするタックルも持参しており、彼らが竿を曲げる度に少しソワソワしてたりして・・・(爆)

そんな彼らのお隣にある未チェック部分に移動します。
雨はシトシト、時折ザーッと降っており涼しい・・・とゆーよりも寒いくらいっす。

目の前にはうっすらと見える瀬(シモリ)が広範囲に張り出しており、その先は一気にストンと落ち込んでいる様子。
「瀬(シモリ)の先で掛けたらどうやって取り込むか?」を思案しつつキャスト再開。

そして天国と地獄を味わいます・・・

青物狙いの方が瀬の方向にキャストしなかった理由はズバリ「根の荒さ」であり、根がかり難いと自負しているスイミングリグでもガツガツ引っ掛かります。
幸い、大多数の引っ掛かりは回収できるのですがそれは魚が掛かっていない事が前提。
魚が掛かっている場合はそれが例え小型のカサゴ氏であったとしても凶悪な根掛かりに変貌・・・

その根を回避するラインを模索しながら、凶悪な根掛かりとの戦いが続きます・・・

ボトムまで落とし込むと根掛かり率が更に高まるのでロングスイム&ボトム着底させないショートフォールの組み合わせを展開。
そのショートフォールに「ズーン」としたバイト!!
フッキング直後の重量感や突っ込みはまさに良型アコウ♪
根の荒さを考慮して終始パワーファイトで応戦。
それでも時折、根掛かり状態になり冷や汗タラタラでやり取りを続けます。

首尾よく(運よく?)エモノが根掛かりを自分で外してくれるのでその都度リフトアップ。
そしてようやくその姿を拝む・・・あれ?
「ヒラメや!!」

(パニクってしまい)タモ入れに少々手間取ったものの無事ネットIN♪
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前回釣ったヒラメより少し小型・・・でも50cmは十分にありそうなグッドサイズ♪

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前回は『バサロ』でしたが今回は『パゴスオリジナルRFシンカー』
いずれのリグもフラットフィッシュ狙いに有効である事が証明されました!!

ワームは個人的に非常に気に入っている
『フィッシュアロー・フラッシュJスプリット4インチ』
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パゴスでは現在欠品中・・・
更に、既存のカラーラインナップは種類が少ない&(根魚に)良いカラーが少ない難点アリっす。
基本的にバス用なので仕方がありませぬ。
その為、パゴスでは根魚に効果の高い「コサンアユ/シルバー」と「ワカサギ/シルバー」のみの取り扱いとさせて頂いております。
(ヒラメを捕獲したカラーは「ウォーターメロン/シルバー」ですが、これはフィッシュアローさんからサンプルとして頂戴したモノです)


どうしても根魚向きのカラーが欲しいワタシ、フィッシュアローさんに連絡して「こんなカラーを作って♪」と言ったらすぐに応えて下さいました♪
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それが↑の3色。
オリジナルカラー・・・ではなく、他のフラッシュJシリーズに採用されている&これまでの根魚狙いで高い威力を発揮したカラーです。
(ワーム上から)「ホワイト/シルバー」 「Sベビーバス/オーロラ」 「ワカサギ/オーロラ」

尚、今回送ってもらったフラッシュJスプリットは商品仕様の変更がなされております。
フォルム&ボリュームに変化はありませんが、マテリアル(素材)の硬度とインサートされたアルミ板のサイズに変更が加えられております。
マテリアルは柔らかく、アルミ板は少し短くなっており、動きが非常に艶かしくなっております。
次回生産分からマイナーチェンジ版がデリバリーされるとの事で長期欠品が続いていたのは仕様変更が進められていた為です。
再販の折にはパゴスでも「ガッツリ」取り扱いさせて頂きますので是非お試しあれ・・・


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同じエリアでのヒラメ再捕獲。
どうやらこのエリアはフラットフィッシュの魚影も濃いみたいです。
今後がますます楽しみになってきました♪

ヒラメをストリンガーに繋いでゲーム再開。

・・・しかし、その後はファイト中のラインブレイクが続発・・・
バイトの感触、ブレイクまでの抵抗からグッドサイズである事は明らか・・・なのですが、瀬に当たった瞬間にブレイク。


個人的にはラインブレイクによるバラシが超キライ。
・・・まぁ好きな方はおられないと思いますけど(笑)
フッキングさせた以上は後でリリースするにしても絶対に手中に収めたいと考えているクチです。
その為、ラインシステムに関しては強めなセッティングを施しております。

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メインラインは
【よつあみ】リアルスポーツGソウル アップグレードPE X8(1.2号)
リーダーは
【バリバス】コンパクトショックリーダー(22LB・25LB)
をメインで使用しております。

根魚関連の書籍やサイトでは1号以下のラインを推奨してる場合もあるみたいですが、個人的には全くオススメしません。
(ただし、ボートからのゲームや足元から垂直に落ち込んでいる波止場でのゲーム、要はラインが何かに接触する心配のない状況なら細PEでも良いと思います)
(細ラインでのゲーム展開を推奨しているアングラーさんやメーカーさん、ごめんなさい・・・)

理由は単純明快、根等に接触して切れるから。
エモノが大型であるほどラインテンションは強くなり、結果根などに当たると予想外にあっさりブレイクしてしまいます。
その場所に精通しており、根の位置や躱しかたが全てわかる方なら大丈夫・・・なのかもですが、動きが予測しにくい相手(魚)がいるワケですので完全にこちらのペースでファイトが出来るとは思えませぬ。
柔軟なファイトとドラグを駆使してブレイクを回避する方法もありますが、強烈な根・瀬を前にしてエモノ優勢のファイトを長時間続ける精神力とスキルはワタシにはありません(爆)

カサゴ氏はともかく、アコウ(キジハタ)はやはり「幻」であり、1日中釣りをしていてもヒットするチャンスはごくわずか。
そんなわずかなチャンスでフッキングさせたのにバラしてしまうと・・・悔しくて仕方がありません。
その為、ワタシはややオーバーパワーなラインを使用したゲームを展開しております。

ただし、それが100%正解かと言えばそうではないと思います。
実際、活性が低い時などは細ラインの方が絶対に良いと思いますし、ラインが細いからすぐブレイクするという考え自体、早計かなと思うコトもあります。

でも、バラした時の喪失感や魚への影響、根掛かり回収率を考えたら強めのラインシステムで臨むのが良いかと「思います」


強めのラインシステムを用いても太刀打ち出来ないシチュエーションというものがあります。
今回のエリアがまさにそう。

それが分かっていながらも明らかに良型のバイトばかりだったので「次は獲れる」とか「この位置ならブレイクを回避できるかも?」と試行錯誤。
最終的に大きな後悔に繋がるのですが、その時はテンションがかなり上がっており・・・

そんな中で本日最大のアコウ(キジハタ)がヒット!!
パワーファイト主体ではブレイクすると判断し、やや柔軟なやり取りを展開。
そうなると今度は根掛かり状態が頻発。
その内、外れる感触の無い「完全ロック状態」に陥り・・・
それでも最後の悪あがきで大きく移動したのが功を奏し、ロック状態からズルっと抜ける感触と共に再度リフトアップ。
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冷や汗ダラダラ、心臓バクバクのファイトはワタシに軍配が上がりました♪

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サイズは40cmあるなしってカンジ。
今までブレイクさせてしまったエモノ達もこの位か、もしくはそれ以上か・・・(滝汗)

最終的に持参した『パゴスオリジナルRFシンカー』を全てロスト(6個)
10数個あった『バサロ』も残り数個というレベルにまで激減。
これまでのロスト率は1釣行で0~1個ですのでいかにこの場所が凶悪だったか、いかに無謀な戦いを挑んだかがお分かりかと。

その全てがファイト中のブレイクでは無く、通常の根掛かりブレイクや他のアングラーさんが引っ掛けたであろうラインに絡まってのブレイクも多発。
あのジワーッと寄ってくるけど「手元まで寄らず・でも切れず・尚且つ外れず」になる海中ラインへの根掛かりはホント嫌なものです(涙)
青物や石鯛狙いの方が多いエリア故に海中に残されたラインはかなり太く、PE1.2号では回収する事が出来ませんでした。

とにかく、リグをロストした事よりも「魚にフックが掛かった状態でブレイクさせてしまった事」に超後悔。
重たいシンカーがぶら下がってるので最終的に外れる可能性もかなり高いのですが「勇気を出して止めとけば良かった」という後悔の念が脳内を駆け巡ります。
「良型がいる事実」に思考の全てを奪われてしまった自信の不甲斐なさとゆーか何とゆーか・・・

現実に気づかされた後はその瀬を離れてゲームを続行。

瀬を離れた後も・・・釣れます(爆)
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変化が乏しく浅いエリアをチェックするもヒットするのはカサゴ氏とアコウ(キジハタ)さん。
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サイズは可愛いサイズばかりですが、そんな中でも「ドキッ」とするようなバイトとファイトを見せつける個体も・・・

アコウ(キジハタ)は実に様々なモノを捕食しております。
そんな中でも特に印象的だったのが↓
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イワシを捕食していた事
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「マッチザベイト」で全てを片付けるのは好きではありませんが、自分が使ってるワームのサイズと捕食しているベイトのサイズがマッチしてるとなんだか嬉しくなってしまいます♪
この日は特にイワシの群れを確認したワケではありませんが、スズメダイ系や超ミニマムなベイトなどアコウ(キジハタ)のエサとなりうる魚達が非常にたくさん泳いでおりました。

この日は終日釣りをするつもりで入釣。
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夕方を迎える頃には雨もすっかりあがり、穏やかで気持ちのいい状況になっております♪
・・・ワタシ自身はクタクタですけどね(笑)

ワタシが少し離れている間に青物狙いのお二方が納竿され、少し離れたトコロにおられたエサ師の方もいつの間にか撤収。
一人残されたワタシも納竿を強く意識し始めます。

・・・とその前にエサ師のおられた場所をチェック・・・と。

変化が乏しいのかと思いきや非常に水深があり、所々にシモリも存在。
「もう少し早くチェックすれば良かった」と思いつつキャストします。

即ヒットするのはカサゴ氏、そして中々ノらないバイトをモノにしたら・・・
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キミなのね。

小型のアコウ(キジハタ)も捕獲し一通りチェックしたかなと思ってた矢先に強いバイト!!
サイズは・・・まずまずながら非常にナイスなファイトを見せてくれます。
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いやはや、楽しいっす♪

そしてラストバトルは重量感たっぷりの・・・
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カサゴ氏

納竿は午後6時頃。
早朝から夕方までみっちりやったので非常に疲れましたが、それに見合うだけ、それ以上の釣果を得る事が出来ております。

アプローチの仕方や、状況の見極めなど課題も多かった今回の釣行ですが、それを糧として更なるレベルアップを図りたいと思います。

久し振りのロスト地獄で激減してしまったリグ達も補充が完了♪
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マグバイトhttp://www.magbite.jp/さん、ご配慮ありがとうございます♪
『パゴスオリジナルRFシンカー』につきましては夜な夜なドリル・ペンチ・接着剤を手に増産しております・・・

『ゼナック・スナイプS78XX』も到着し、長きにわたりお借りしていたプロトロッドとはお別れ。
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ゼナックhttp://www.zenaq.com/さん、無理なお願いをお聞き下さり本当にありがとうございました!!
このお礼は秋頃にカタチにしてお返しできる・・・予定です♪

次回からは正式に自分の左腕となったスナイプを携え、山陰の根魚達に挑戦です!!

さて、次はドコをチェックしようか???