山陰ショアロックフィッシュ紀行2014・其の14「クエとヒラメとアコウ」(バンダナ釣行記)
バンダナです。
9月28日に山陰入りしておりました。
当初は島根半島は東方面の再調査を考えてましたが、お世話になっている諸喰の渡船屋「千鳥丸さん(http://chidorimaru.jp/)」の船長に連絡してみたトコロ、荒れてるとのコト・・・
んで、自分が行きたい磯の名前を出すと「渡礁NG」の判定だった為、半島釣行はやむなくキャンセルする事に。
島根県東部はやや荒れ気味。
その代わり、島根県西部の海況は良好。
「だったら浜田にでも行ってみるか」と思いたち、プランを練ります。
昨今の浜田沖波止では連日「クエ」の釣果アリ。
基本的にはアジの泳がせ等のエサ釣りで時々ショアジギであろうルアーの釣果もあるみたい。
脳内は「沖波止deクエ」の文字が大きくなります・・・が、以前から気になってる地磯の名前が脳内に浮かぶと沖波止という選択肢は完全消失。
「ダメ元でクエを地磯から狙ってみよう!!」
ターゲット及びプランは決定し、28日午前1時過ぎに広島を出発。
大朝ICまで下道、金城ICで再び下道に降りつつ浜田市内に入ります。
時間は午前3時前。
暗い内からキャストするつもりでございます♪
「クエ」については小型ながら山陰エリアにて過去に2匹捕獲。
同じ日に連発したのですが、その時は宇竜の地磯での釣果。
その時に僅かながら「クエ捕獲の為のヒント」を得たと感じたのですが、それは普段ワタシが展開している根魚・グルーパーゲームのアクションと異なっております。
「クエが本当にいるのかいないのか?」が分からない状況でそのアクションを継続するのは多大なストレス。
そしてクエに対してそのアクションに本当に正解なのかの確証もありません。
「だって2匹しか釣ってないからね」
彼らが活動するタイミングも「?」
どんな場所でエサを追うのかも「?」
全てにおいてクエスチョンマークだらけの状況ですが、現在の浜田エリアにおけるクエ捕獲の情報は事実。
自分が釣った最初の1匹は交通事故的な状況でしたが、2匹目は「もしかしてこの動かし方が効くのか?」と実践してヒットさせてます。
不確定要素だらけですが、わずかな「とっかかり」さえあれば今は十分です♪
深夜早朝は肌寒いレベルになってるのでウェアの選択に悩みますが今回はラッシュガードとTシャツとゆーいつもの組み合わせ。
ワタシは暑いよりも寒いほうが好きなのです。
漆黒の山道を歩いてると虫食いだらけのキノコあり。
因みに虫食いだから人間が食べてもOKと考えるのはNG!!
虫にとっては無害でも人間には有害であるキノコもあります。
約1年ぶりに入釣したその地磯は「こんなにキツかったっけ?」というのが第一印象。
漆黒の中での行軍がツラさを余計に引き立ててくれまする。
帰りは急な斜面を登る必要があるので「大型のクエ釣ったら帰りがヤバいだろーなー♪」と「とらたぬ」してみたり(笑)
「まぁ別のエモノのお陰でその通りになったんだけどね」
目的のスポットはガラ空きだったので躊躇なくIN。
休憩しながらタックルをセッティング・・・そしてキャスト開始!!
アコウ(キジハタ)に関しては「夜が明けてから勝負」ですが、未知の部分が多いクエに関しては暗い時にも喰う可能性もありそう。
本やネットではクエは夜行性って載ってるしね。
ただ、一晩中キャストするだけの根性はありませんので今回は朝マズメ前からのキャストで様子見です。
今回、フィッシュアローさんより新たな武器を入手。
【フィッシュアロー】フラッシュJシャッド4インチ
(上3つが4インチで一番下は3インチです)
パゴスでも以前は3インチと一緒に販売を行なっておりましたが、あまりにも3インチが優秀で他のサイズを寄せ付けない為、仕入をストップしておりました。
今回はアピール力の増強を主な目的として採用しておりまする。
この度の釣行で予想を超える威力を発揮したフラッシュJシャッド4インチですが、ロックフィッシュ・グルーパーシーズンは終盤を迎えておりますのでパゴスにおける取り扱いの再開は早くとも来季となります。
更に「ギンクロ」「キンクロ」も追加生産♪
【マグバイト】エクストリームスイミングリグ バサロ
「ギンクロ」「キンクロ」は一番売れ残ってる(爆)「ブラック/グロー」に銀シート・金シートを張り付けたオリジナルモデル。
尚、「ギンクロ」については具材が届き次第、ワタシがせっせと内職して(笑)実店舗で販売を開始しますのでご興味あらばお試しあれ・・・♪
(発売開始の折にはパゴスHPにて告知をさせて頂きます♪)
前にも言いましたが「ギンクロ」に貼ってるのはただの銀シートではありません♪
暗い内は「夜光+α」、明るくなってからは「反射+α」の要素でターゲットにアピールします。
小さな期待と大きな不安を抱えつつキャストを繰り返す・・・
・・・で何事もなく世の中は白々と明け始める・・・(爆)
足元にはカマスが小さなベイトを活発に追っております。
「ブリーデン・メタルマル」は常備しておりますが、投げ始めると自分の性格上、「やめられないとまらない」になるのは必至。
心を無にしてカマス達が足元で繰り広げる宴をやり過ごします。
頭の中は不安要素が充満・・・
「場所が悪いのか?」
「動かし方が悪いのか?」
「ワームのサイズが悪いのか?」
「ワームの色が悪いのか?」
・・・その他モロモロ・・・(笑)
そんな時に鋭いバイト!!
フッキング動作に移行してファイト開始するも明らかな小型サイズ。
「泳ぎによる抵抗」を見せておりアコウ(キジハタ)だと判断しつつ最後はブチ抜いてフィニッシュ。
「あれ?」
「クエ」ですやん♪
「フラッシュJ4インチ」をガッツリいってます!!
狙いのサイズには程遠く、半ばあきらめ気味の中での捕獲劇。
それでもやはり嬉しい・・・
独特の模様がとてもキレイですね♪
「もう少し大きければなー」というワタシのつぶやきにキレたのかいきなりガブっと口を閉じてジタバタするコクエくん。
バス持ちしてんスけど・・・
小型とはいえ、歯の大きさと鋭さはアコウ(キジハタ)の比ではありませぬ。
親指をスプラッタにされつつ、コクエをなだめつつ、フックを外しつつリリース。
現時点での最終目標はこの倍近いサイズの捕獲。
親指の血が止まるのを確認してサビオを貼ってゲーム再開です。
小型のクエは色々なエリアでの捕獲情報があり、今回の捕獲劇では「クエポイント発見!!」とは断定しておりません。
それでも「捕獲した」という事実はゆるぎないものであり、かなり貴重なデータになりますけどね♪
世の中はすっかり明るくなっております。
海況は穏やかで微風。
徐々にアコウ(キジハタ)に脳内が移行しつつも「二匹目のドジョウ」ならぬ「二匹目のクエ」もしっかり意識しながらキャストを続けます。
バサロをギンクロに、ワームは「フラッシュJスプリット4インチ」にチェンジしての数投目のフォール中にゴンっとバイト!!
小型サイズから卒業したアコウ(キジハタ)ゲット!!
「バサロ」と「フラッシュJシリーズ」の相性は抜群!!
だってバサロのテストではフラッシュJシリーズをメインに使ってましたからね♪
バサロ各サイズはスイミングアクションで使えるワーム3インチ前後全てに使えますが、特にフラッシュJは相思相愛レベルです!!
「クエ」「アコウ(キジハタ)」という2大メインターゲットの登場ですっかり「満足♪」のレベルに達しております。
昼頃から風が強まるであろうと予想しており、正午もしくはゲーム展開が難しいレベルの風が吹き始めた時点でゲームエンドと設定。
その最後の時を迎えるまで精力的にキャストを繰り返します。
陽が高くなるのと反比例して「クエが獲れそう感」は低くなります(笑)
そこで再び「フラッシュJシャッド4インチ」にチェンジして再度アピールに訴えかけてみるコトに・・・
そしてフォール中の「ズズーン」としたバイト。
いつもの表現ならば流れ藻に引っ掛かったような感触・・・ですが、今回は「ズズーン」の中に確かな生命感を感じており「聞き」の動作をする事無く確信を込めてフッキング!!
大型にありがちなバイトの出方とフッキング後の大型特有の重量感に心臓がバックバク。
ただし強烈な突っ込みは無く「潜水艦」のように底を這うようなファイトと時折鋭いヘッドシェイクらしき感触が・・・
ロッドは「ゼナック・スナイプS86XX(プロト)」を使用しておりロッドのトルクには高い信頼性と安心感を持っておりパワーファイトで対応します。
足元まで底を這うように寄ってきたエモノは徐々にリフトアップされその姿が海面に現れます・・・
「ヒラメ!それも良いサイズ!!」
すかさずタモを手にして無事にネットIN。
お久しぶりのヒラメゲット♪
リグは「バサロ28g(ギンクロ)」と「フラッシュJ4インチ(ネオングリーン/シルバー)」
サイズは今季最大となる60アップっす♪
今シーズンはこれで3枚目のヒラメ捕獲となりますがその全てが4インチのワーム。
ワームは
「ハドルスイマー4インチ(イマカツ・リアルカラーモデル)」
「フラッシュJスプリット4インチ」
「フラッシュJシャッド4インチ」
リアルフォルムを特徴とするフィッシュアロー製品という共通点がありまする。
(ハドルスイマー・リアルカラーはイマカツ製ですが、ハドルスイマー自体はフィッシュアローで販売しております)
ワタシのフィッシュアロー製品使用率が異常な程に高いのも原因だとは思いますが、リアルフォルムとワームのサイズにもヒラメ捕獲の要因が隠れてるような気がしますな。
そしてバサロの存在も非常に大きい・・・
尚、「スイミング」で全ての状況をフォローできるとは思っておりません。
テトラ帯の穴撃ちや完全な甲殻類パターンの際には不利になるのは間違いありませぬ。
ワタシはスイミングにとことんこだわっておりますが、皆さんは根魚ゲーム鉄板のリグであるテキサスリグや最近流行のジカリグ等の様々なリグもガッツリ使用して下さい。
それらメソッドやリグの一つとして「スイミングリグ」「スイミングメソッド」を取り入れて頂ければこの上ない幸せでございます♪
クエを狙いに行ってクエを釣って、アコウ(キジハタ)も釣って、トドメにヒラメまで釣ってしまう・・・
またしても起こってしまったドラマティックな展開。
「いつ帰ってもいいや状態」になったのは言うまでもありません(笑)
そして再び「アコウ(キジハタ)」登場♪
余った銀シートで作った「ミドギン」のバサロとフラッシュJスプリット4インチのコンビにたまらずバイトしてきております。
少々グロいですが、口の中には消化しかかったイワシであろう小魚が。
活発に小魚を追い回していたモノと推測されます。
ワームのサイズは全くマッチしておりませんが・・・
んで少々「きちゃない」ですが、黒いう○こを出しております(笑)
黒さの原因はほぼ間違いなく「イカ捕食」に由来するモノ。
それらを総合すると「目に映る生物はエモノとして襲いかかっている」と推測する事も可能です。
だとすればアコウ(キジハタ)にとってワームのサイズはさほど重要ではないとも考える事も出来ます。
そんなコトを考えながらゲームを展開するのも楽しみの一つですね♪
午前9時を回った頃から北東方向からの風が強まり始めております。
そして午前11時になろうかとする頃にはかなりの強風となりラインメンディングがしづらい状況に変化。
そして風波も立ち始めます。
高い位置なら風、低い位置は波の攻撃を受ける為、11時過ぎに納竿を決意。
ゲーム内容は満点に近いのでホクホクの気分で竿を納めます♪
そして背後の急斜面を見てタメ息をつきます(爆)
アレコレ詰め込んだタックルバックにエモノの重量がプラス。
持ってきたペットボトルを空にしても行きより帰りのほうが重たいとゆー(笑)
比較的荒い磯場をウロウロしてたんで足はかなりキており、ボチボチ帰る事に。
一番重たいタックルバックとバランスを崩しやすいロッド&タモはそれぞれ分けて運ぶことに。
「要は一人でバケツリレーです(爆)」
長めのインターバルを取った事もあり、時間こそかかったものの予想よりかなり楽に車まで戻る事が出来ております。
んで、道中にアケビを発見♪
まだ熟しておらず割れておりませんでしたがあちこちにブラ下がっておりました。
・・・熟してない状態の中身を無理に食べるとエグ味が強いのでご注意♪
熟していないアケビはヌカの中に入れて追熟させてから食すという方法もあります。
また、中の白い部分だけではなく皮の部分も調理して食べる事も出来ます♪
そしてジョロウグモが巣を再生。
今回入釣したエリアはもうお一人アングラーさんが先行されており「行き」はクモの巣に絡まれる事が少なく快適でした。
「帰り」は一部巣が再生されてたものの見えるので避けつつ山道を歩きます。
秋になるとジョロウグモのサイズがかなり大きくなっておりクモ嫌いの方には酷な時期になりますが、ワタシは嫌いでなくむしろ大型ゆえの威厳のようなものすら感じて見入ってしまう事も多いです。
「だから帰るのがいつも遅くなるのだけれども(笑)」
帰りは定番である弥栄の「陽気な狩人さん」に立ち寄って「特製おろしうどん(冷)」とおむすびのセットでお腹を満たしつつまったりとした時間を過ごします。
捕獲したヒラメとアコウ(キジハタ)は大将に進呈して、「猪のチャーシュー」と「新米」に化けております♪
週末に「レイン・パゴスオリカラシリーズ」のネット販売を開始しており、翌日(29日の月曜日)は発送ラッシュ確定。
更に翌々日(30日の火曜日)はフィッシュアローさんとの動画撮影が控えておりました。
(動画撮影の模様はまた後ほど報告いたします♪)
それらの準備を考えると早く帰広するのが「吉」ではあるのですが、居心地の良さがそれを完全阻止。
夕方まで長居させて頂いております♪
いつからか自分にとって弥栄は「行く場所」では既に無く「帰る場所」になってしまいましたね。
今回は急に「クエ釣ったる!!」と思い立っての釣行でしたが非常に得るものが多い釣行となりました。
磯場におけるフラットフィッシュゲームの確立は難しいと思いますが、今後もロッドを大きく曲げてくれるものと期待しております。
そして「亀の歩み」でも確実にクエ包囲網を狭めていきたいとも思っております。
さて、次は・・・「フィッシュアロー動画撮影」の模様をチラッと・・・♪