闇ヲ徘徊ス・・・其ノ9「魔のトップゲーム」(バンダナ釣行記)
バンダナです。
・・・魚の写真はありませんがどーぞ最後までお付き合い下さいませ♪
3月28日に山陰入りしておりました。
今回のターゲットは「ヒラセイゴ」
春ヒラセイゴの定番ベイトである「稚アユ」の接岸を今か今かと待ち構えているアングラーさんも多いかと思います。
・・・で、知ってる方も多いとは思いますが今年も既に接岸が始まっております。
しかしながら、稚アユの群れにはフィッシュイーターはもちろん、アングラーも集まってしまうので一人静かに釣りがしたい人間にとっては良し悪しだったりします。
「ワタシも闇に紛れて静かに釣りがしたい人間の一人」
・・・なので今回は稚アユパターンとは少しかけ離れてるであろうエリアでゲーム展開してみることに。
出発は28日の昼過ぎ。
場所見も兼ねて早めに浜田エリアにINしております。
本命ポイントは事前に確定しており、実釣前に海藻や波の状況確認をする為にポイントIN。
チョイ見にくいですが、海面まで海藻が出ております。
・・・が、予想していた程ひどい状況では無く、十分に釣りが出来ると判断。
ただし、フッキングと同時に「ゴリ巻きファイト」する必要性アリアリですな。
エリアチェックをしつつ、「そろそろやな・・・」と浜田港に行ってみると
居ました♪シャチョー達。
この日はライトケンサキ・・・ではなく「ライトヤリイカ」に調査出撃!!
ライケンでもいつもお世話になっている「飛沫さん(http://www.fishing-v.jp/choka/shop.php?s=612)」で出航されたのでワタシは岸から見送り♪
結果については一番多く釣られた方で20ハイ強とのコト。
タイミング的には既にメスが接岸している状況でこの日もメスが殆どで大型のオスは数ハイだったようです。
また、ケンサキイカより遊泳力(=ファイトの際の引き)が弱く、掛けた後は文字通り「海藻が引っ掛かったような感触」だったようです。
もちろん、大型のオスが回遊している状況であればそれ相応の引き味も楽しめるとは思います。
・・・が、晩秋~早春までの山陰エリアはとにかく荒れます。
オスの回遊に合わせた出航が出来るかと言えばその可能性は限りなく低いと言わざるを得ません。
船からの釣りは前もっての予約が鉄則であり、多くの方がその予約日程に合わせて仕事の予定を立てておられるかと。
・・・なのに出航できない日が多い・・・
そういった観点からも山陰エリアにおける「ライトヤリイカ」については定着させるのが難しいと判断しております。
ただし「難しい」だけで「出来ない」ではありませぬ♪
ご興味のある方は「出航出来ないコトを前提」として来シーズンにプランを練ってみて下さい!!
その際はパゴスもお手伝いさせて頂きますのでご相談下さいませ♪
さて、シャチョー達のお見送りをした後に浜田港内を少々ウロウロ、そしてこの日の本命ポイントに再度INします。
時間は午後5時過ぎ。
まだまだ周囲は明るいのですが、後1時間少々で夕マズメを迎えます。
それまではラインシステム組んだり、ルアーのセッティングをしたり、スイムテストしたり、ケータイいじったり・・・で時間をつぶします♪
この日は
【オフト】スモーキー・アリッサ SAL-84
【ブリーデン】グラマーロックフィッシュ GRF-TR83PEスペシャル
の2本を持ち込んでおります。
・・・持ち込んだ理由ですが「特に意味はありません(爆)」
強いて言うならそれぞれ別のルアーをセット、竿を持ちかえる事でルアー交換の手間を省きたいってトコっす。
ウィードが多いのでプラグよりジグヘッド+ワームをチョイスするのが最善策と判断。
「釣りする前まではね」
ワームは自分の中でヒラセイゴキラーとなってる
【フィッシュアロー】フラッシュJハドル1インチSW(とフラッシュJ1インチSW)
準備は万全!!でもまだ時間が早過ぎる・・・
そこで動きを確かめる為に
【ラッキークラフト】シンゴスクリュー60(ペラチューン)をキャスト。
因みに写真上は「シンゴブレードスクリュー67」でブレードを取り払って3フック化。
更にペラを樹脂製に交換した完全フローティングモデル。
写真下は「シンゴスクリュー60」でスローシンキングモデルとなります。
動画撮影機材(シマノ・スポーツカメラ)も持ち込んでたんでスイミング動画でも・・・と思ってたんだけど思うような動画が撮れず断念・・・
特にペラに関しては透明ゆえに海水と同化してステルス化。
その素晴らし「過ぎる」回転を動画として撮る事が出来ませんでした。
なんかいい方法があれば良いのだけれども・・・
海藻が完全に海面露出しているエリアであってもトップ(フローティング)プラグは意外と引っ掛からずに海藻ベッドを上手く躱せたりします。
明るい内にそういった動作をしっかり確認する事により暗くなった時でも脳内イメージがしやすくなり、その結果「釣果」に結びつく事も多々あります。
海面露出してる藻の密度によって引っ掛かる確率が大きく変動するのでその辺もしっかりチェック。
海藻の密度をしっかり把握しておき、暗くなって見えなくなったとしてもそのラインをトレースするように心がければ万事オッケーです♪
明るい時間帯でもやる事は結構あったりします♪
そうこうしてる内に夕刻を迎えました。
「あと30分前後かな・・・」
そう思いながらルアーを引いてるといきなりのバイト!!
結構派手な水面炸裂にもかかわらず、平穏無事に泳いでるシンゴスクリューさん(笑)
当然ながらライン・ロッドに伝わる衝撃も皆無でございます。
「でも、この一撃で完全に火がついてしまいました(爆)」
その周囲をマシンガンキャストすると連続でバイト。
・・・が、フッキングしない・・・
・・・バイトの手ごたえも無い・・・
どうもルアー本体ではなく引き波にアタックしてる様子。
現時点で水面バイトしてくる可能性があるのはエリア的に考えて「メバル」「ヒラセイゴ」「シーバス」の3種。
水面に水飛沫を上げるものの魚体までは確認できず・・・ですが、恐らくメインターゲットと定めてるヒラセイゴだと判断。
完全な「ストップモーション」は見切られる事が多いのでリーリングスピードを遅く、ストップモーションを超一瞬にしたらようやくフッキング!!
周りは藻場なのでパワーファイトで一気に寄せます。
「頼む・・・バレんなよ・・・」
で見事にバレます(爆)
正体はやはりヒラセイゴ。
魚体が見えた時にテールフックのみにフッキングしてるのが見えておりました。
見えた瞬間に「バレる・・・」と思ってしまいましたが予想通りのバラシ。
ここで素直にジグヘッド+ワームを手にしていたらキャッチ率が飛躍的に上がったと思うのですが・・・
「トップゲームの魔力にハマってしまいました♪」
どんな釣りでもバイトシーンが見えると血が沸くもの。
特にトップゲームでの水面炸裂バイトは皆さんもエキサイトしてしまうのでは?
ワタシも例外なくエキサイトしてしまい、ルアーチェンジという言葉はアタマから完全に吹っ飛んでおります。
そして、シンゴスクリューオンリーでのゲームを展開。
バイト数はゆうに2ケタ越え。
フッキングしたのはその内の7~8回程。
・・・で、ことごとく全てバラしてしまったとゆー・・・
「マズメラッシュは一瞬」と予想してたんですがホント一瞬。
時間にして15分有る無しってカンジ。
そして海は何事も無かったかのような穏やかな表情に戻ります。
その後は思い出したようにジグヘッド+ワームをキャストしたりと試行錯誤するも音沙汰ナシ。
メバルがヒットしてもおかしくないエリアですが、メバルのバイトもナシ。
完全敗北状態ですが、トップゲームの魔力にかかったせいか不思議と満足感にひたっております♪
やっぱトップゲームは「魔」ですわ。
この日は結構暖かく、海も非常に穏やか。
天候も晴れのち曇りと非常に釣りしやすい状況でオマケに週末。
「ついでにアジ調査でも・・・」と外灯の影響を受けるエリアに行くもどこもアングラーの姿が見えます。
1ヵ月間悩まされたアバラ痛もようやくナリを潜め地磯への出撃も可能・・・ですが、この日は早めにゲームエンドする事に。
といっても日付変更線は超えてますけど(笑)
帰りの中国山地・某渓流で車を止め、夜食タイム。
車のエンジンを切ると辺りは川のせせらぎと湯を沸かすジェットボイルの音のみ。
外灯の類も一切なく、手元の明かりを全て消せばそれこそ漆黒の闇。
そんな中ですするカップめんは最高の一言に尽きます♪
暑くなく寒くなく・・・で車の中も快適。
食後にまどろんでると・・・そのまま朝を迎えたとゆー(爆)
ヒラセイゴに関しては「雨」「曇天」「波っ気アリ」のほうがやはり良いと思います。
そうでなくとも今回のように時間的ラッシュに出会う事も可能ですが、バイトはショート化するし時合も短くなることが多いっす。
因みに今週末(4日・5日)は雨模様で波っ気もありそう・・・
ただし悪天候だとアングラーも少なくなって他のエリアへのポイントINも楽になるし・・・
さて今週末はどうしようかな???