【マグバイト】アッパーカットオフセットについて(バンダナ雑記)

 2015年2月5日

バンダナです。

今春「マグバイトさん(http://www.magbite.jp/)」からオフセットフックが新発売されます。
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【マグバイト】アッパーカットオフセット MBH02

先日のブログ(http://pagos.jp/?p=84077)でも当商品について触れてましたが、釣行記の中に埋もれさせてたんで書き改めますです。
少々長くなりますがヨロシクお付き合い下さいませ♪

ワタシが展開するロック&グルーパーゲームでは「カルティバ・岩礁メガトンロック」「カルティバ・岩礁カウンターロック」の2種類を使用しておりまする。
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この2つをワームのボリュームや形状によって使い分けており、相当の信頼を寄せております。
その信頼は今でも揺らぐコトはありません。

ただ、長い間同じモノを使い続けていると「ココがこうなれば良いのに・・・」などなど「気付いた点」というものが出てきます。
その「点」は小さなものばかりであり、無視したとしても釣果に極端な影響を与えるものではありません。
実際にこの2つのフックで数多くのロック&グルーパーと対峙してきましたし。
でも、その「点」を改善するコトが出来ればごく僅かでも結果&使い勝手を良くすることが出来るハズ!!
そう思うと居ても立ってもおられず行動に移す事にしました。

最初の言葉は確か「バサロ専用のフックを作りませんか?」だったと思うのですが、即開発決定と相成りました。
このフットワークの良さには毎度毎度シビれさせて頂いております(爆)

オフセットフックとしての基本的な形状や機能については既に完成の域に達していると思っており極端な手を加えるつもりはありません。
欲したのは細部の仕様であり、その点のみを伝えて開発は進みました。

ワタシ自身が一番欲したのは「ラージアイ」
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昨今のワームフックの大多数が小型のラインアイ(↑写真の左)を採用しております。
小型・・・というと語弊があるかも、要は皆さんが普段目にしておられるワームフックのアイの大きさです。
コレは「今までこのサイズで問題が無かった」為に代々受け継がれているものだと思っています。
・・・実際に「もっとラインアイが大きければ・・・」と思う状況はこれまで無かったと思います。
ですが、バサロをはじめとするスイミングリグにセットするフックに関しては「ラージアイの必要性」を感じています。
その理由は「フックの自由度をより一層高めたい」から。
スイミングリグへのフックセットはスナップやスプリットリングを介して行ないます。
その為、ある程度フックが自由に動き回る事が可能なのですが、アイが小さいと動きに制限がかかる場合があります。

例えば、「バサロ」をある程度キャストされた方なら誰しも経験されたと思う「フックの不自然ロック」
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コレはフックが定位置に戻らず途中のクランク等に引っ掛かってロックされてしまう現象を指します。
「バサロ」では線径0.8mmのステンレス線を加工してスナップ形状にしてます。
この線径はこれ以上細く出来ないギリギリの細さなのですが、ロック現象が時たま発生します。
線径を細く出来ない状況でそれを解消するには?

また、リグによってはスプリットリングを使ってフックセットをする場合があります。
実際にスモールアイのフックにスプリットリングを通してみるとよく分かりますが・・・
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ココで固定される事が多々あります(リングの継ぎ目部分)
この部分はリングで一番弱い部分。
スプリットリングはワイヤーが二重になっている部分で本来の強度を発揮します。
改善するには「スプリットリングを小さくする」か「フックのアイを大きくする」の二者択一。
ある程度の強度を必要とするゲームでは後者を採用したいトコロ。
・・・でも該当するフックが無い・・・

これらの要望・不満がフック開発への原動力となっております。

開発がスタートした時点で改めて「スイミングリグ用フックとして必要なモノ」を思考。
ワタシ自身が実釣の中で欲した「モノ」とマグバイト的に欲した「モノ」を融合、ブラッシュアップしながらカタチ作られていきます・・・
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結構な数のサンプルを作ってもらったんですが、今現在手元には4本しか残ってないとゆー。 
1本1本が微妙にカタチの異なるフック達。
その中から理想のカタチを選別、実際にワームをセット&キャストして魚を掛けてみたり・・・とゆーテストを行なっています。
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初期サンプルは形状確認用で「焼き入れ」がなされておらず「くねくね」でしたがそれでもしっかりアコウ(キジハタ)を捕獲♪
中にはフッキング動作(アワセ)をする事無くそのまま巻きアワセでガッツリフッキングした個体も・・・
・・・根掛かってビローンと伸ばしてしまったコト・・・
・・・カタチを矯正しようとしてポキッと折ってしまったコト・・・
色々なコトがありましたが、最終的なカタチと仕様が決定しました!!

次に「アッパーカットオフセット」の特徴をご説明いたします。
尚、
「マグバイト・バサロ」
「マグバイト・アッパーカットオフセット」
「フィッシュアロー・フラッシュJシリーズ」

を組み合わせたスイミングリグを使用している事を前提として説明しておりますのでヨロシクです。
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【ラージアイ】
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ワタシ個人としては一番にこだわった部分・・・ってゆーのはさっき述べましたね(笑)
「カルティバ・岩礁メガトンロック」も大きめのアイを採用しているのですが(↑写真左上がメガトン)、アッパーカットオフセットは更に大きなアイになっています。
スプリットリング#2クラスもスッカスカに通りまくりんぐです♪
このフックを使用するとバサロ使用時に時々発生した不自然ロックはほぼ解消されます!!
また、フックの自由度も限りなく大きくなりますのでワームの動きが最大限に活かせ、更にエモノがバイトした際の吸い込みにもフック+ワーム柔軟に追従しフッキング率アップに貢献します。

ロック&グルーパーの世界でもリグが多様化しており、ラージアイだからこそ出来るリグというのも出てきそうな予感がします。
その辺りは皆さんと一緒に模索したいと思います♪


【アッパーカットフックポイント+マイクロバーブ】
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フックのキモとなるハリ先。
マグバイトのジグヘッドで採用されている「アッパーカットフックポイント」をこのフックでも採用!!
アッパーカットフックポイントは針先が上向きに角度調整されたモノ。
ただし、オフセットフックというフックの特性上、アッパーカットジグヘッドシリーズほど角度は大きくしておりません。

フックがターゲットの口の中に入った時に針先が口の内側を滑りながら凹凸に当たった瞬間から刺さりはじめるのですが、アッパーカットフックポイントの場合は口の内側をほとんど滑る事無くいきなり「刺さり」にいきます。
更に刺さりの抵抗となる「バーブ(カエシ)」をマイクロ化することでいっそう刺さります!!
ロック&グルーパーゲームでは完全なバーブレスでもバラす事は少ないと思っておりますが、抵抗を持つ方も多く(ワタシもその一人)マイクロバーブという「保険」を設けております♪

気になる「根掛かり」の問題ですが、スイミングリグはフックの前にシンカーがある状態でアクションします。
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ボトムにコンタクトするのも、ストラクチャーにコンタクトするのもシンカー部分が先なのでフックが関与する根掛かりはスイミングリグを使用する限りはオートマチックに回避されます。

また、「フィッシュアロー・フラッシュJシリーズ」を含むいくつかのワームにはフックポイントを隠すスリット(溝)が設けられており、フックポイントを隠す事が出来ます。
スリットが無いワームについてもワーム本体に刺す事でフックポイントを隠す事は可能です。
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更にフックを抜いた前後1cmをカッターやナイフで浅く切れ込みを入れるだけで簡単にフックポイントを隠す事が出来ます♪
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是非お試しあれ・・・


【ロングスロート+ストッパーバーブ】
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オフセットフックを使用している中で一番のストレスになりやすい「ワームのズレ」を可能な限り防止する為にスロートを長くし、更にバーブ(カエシ)を装備しました!!
・・・ちなみにスロートとはアイの根本からクランク(折れ曲がってる部分)の始まりまでの部分を指しますです。
スロートを長くするだけでも十分なズレ防止効果が得られるのですが、更にバーブを装備する事でいっそうズレ難くなりました♪
ファーストバイトがスカってしまってもワームのズレを気にせずそのままセカンドバイトに備える事が出来る・・・
これはかなりポイント高いです!!


【フックカラー】
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フックカラーは「ブラック」と「ステルスレッド」の2色を採用。
ブラックはワームフックの定番カラーですね♪
ステルスレッドに関しては、水中で最初に認識できなくなる色とされる「赤」に注目して作ったカラー。
可能な限りフックの存在を消したい・・・そんな時にチョイスして下さいませ。
・・・最初はかなり鮮やかな赤だったのですが、逆に目立ちすぎるのでは?という懸念からやや地味っぽい赤に落ち着いております♪


【フックサイズ+形状】
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フックサイズは「#1/0」「#2/0」「#3/0」の3サイズを展開。
フラッシュJの3インチには#1/0、4インチには#2/0がベストマッチです♪
フックは俗にいう「ワイドオフセット」というタイプに属します。
本来ならば細めのワームや比較的口の小さいターゲットにはナロータイプを、太いワームにはワイドタイプを・・・となるのですが、メインターゲットであるロック&グルーパーの特徴と全国各地のセールス状況・要望とを精査し、ワイドオフセットタイプのみの販売を決定しております。


【強度】
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強度面にももちろん細心の注意を払っております。
ただし、極端な太ワイヤー化は行なっておりません。
皆さんもご存知かと思いますがフックというものは面白いもので、しっかり刺さっていれば細ワイヤーでも中々伸びる事はありません。
逆に、太ワイヤーを使用したフックであってもしっかりフッキング出来ていなければ伸ばされる事があります。
アッパーカットオフセットはアッパーカットフックポイントとマイクロバーブのW効果で「しっかり刺さる」仕様です!!
その為、極端なヘビーフック化を行なわずともランカーロック&グルーパーと対峙できるだけの性能を秘めております。
テストでは意識的にフッキング動作をせずにフックアップするか?しっかり貫通させる事が出来るか?も試しており、非常に優秀な結果を出しております。
・・・でも、実釣ではアワセをしっかり行なって下さいね(笑)


【販売価格】
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販売価格は1袋定価400円(+消費税)となっております。
ただし、フックサイズとカラーによって1袋当たりの入数が異なっておりますのでご了承ください。


「無いモノねだり」から始まったフック開発ですが、そのおかげで今まで無かった特徴を備えた「スイミングリグ専用オフセットフック」が誕生しました!!
ワタシ個人は「バサロ」をはじめとしたスイミングリグへの使用一択なのですが、マグバイト的にはテキサスリグやその他のリグにお使い頂く事も視野に入れておられます。

1種類のフックで全てのワームを網羅できれば最高なのですが、ワームの種類やボリュームは千差万別であり全てを網羅する事は出来ません。
ですが、「スイミングリグを使用」した「スイミングでの釣り」では使用するワームはおのずと絞り込まれてきます。
それらのワーム達にマッチさせる事を最重要視しつつ、他のワームにも適合させる事も考慮しつつ開発しております。

発売は今春を予定しております!!

「マグバイト・アッパーカットオフセット MBH02」
2015年のロック&グルーパーゲームで是非お試し下さい!!

【追伸】
マグバイト2015プロモムービーが公開されてます♪
今回もワタシが出てますのでよろしければご覧くださいまし^^